韓國で前政権の「不正疑惑」捜査が本格化、「政略的利用すべきでない」と左派系紙

Record Korea    2022年6月26日(日) 10時0分

拡大

韓國で文在寅前政権などの「不正疑惑」捜査が本格化。左派系の主要紙は「政略的な利用はすべきでない」と主張した。寫真は韓國大統(tǒng)領府のFB公式アカウントより。

韓國で保守系の尹錫悅(ユン?ソンニョル)政権発足から1カ月余。文在寅(ムン?ジェイン)前政権や3月の大統(tǒng)領選で爭った李在明(イ?ジェミョン)氏をめぐる「不正疑惑」の捜査が本格化しつつある。野黨側は「報復捜査」と反発。左派系の主要紙は「政略的な利用はすべきでない」と主張した。

韓國では政権交代のたびに、強力な捜査権を持つ検察が権力を手放した前大統(tǒng)領や側近らの不正を追及する歴史が繰り返されてきた。尹氏當選で野黨に転落し、危機感を強めた「共に民主黨」は先手を打ち、政権交代直前、検察の捜査権を縮小する法改正を強行した。施行は9月で検察は追及を急いでいる。

ハンギョレ新聞によると、現(xiàn)政権側が狙いを定めているのは、北朝鮮によるとされる西海(黃海)公務員殺害事件の捜査結果の見直し、産業(yè)通商資源部「ブラックリスト」疑惑に対する速攻捜査、任期制機関長に対する辭職圧力などだ。

西海公務員殺害事件について監(jiān)査院は17日、海洋警察庁や國防部などに対して、射殺された男性が「自ら越北(北朝鮮に渡ること)した情況がある」と判斷した経緯などの監(jiān)査に著手した。

文政権時代の産業(yè)通商資源部に関しては當時の擔當相が2017~18年に同省傘下の公社など13機関のトップに辭職を強要した疑いがあるとして、検察が逮捕狀を請求した。裁判所は請求を認めなかったが、検察は大統(tǒng)領府の指示があったとみて、當時の関係者を追及する構えだ。

大統(tǒng)領選で尹氏に敗れた李氏に関連しても、城南市長時代に許可した宅地開発の不正疑惑に絡んで警察が16日、市庁舎を捜索した。李氏の京畿道知事時代に妻が公金を流用した疑惑の捜査も進む。

いずれの事件も文政権下で発覚したが、捜査は進展しなかった。文政権寄りの検察上層部が捜査を止めていたとの見方も出ている。

これに対し、「共に民主黨」は捜査の本格化を「政治報復」と受け止めており、黨幹部は「このような形の國政運営が果たして賢明なのか。司法機関、権力機関を前面に立てた野黨への圧迫が今の経済危機局面を克服する意志とみることができるのか」と批判した。

一連の捜査について、ハンギョレ新聞は社説で「新舊権力の対立が激化する様相を呈している。政界が互いに反発を増幅させる在り方は問題解決や真実の究明を遠ざけるだけだ」と言及。野黨側に「『真相究明より國民生活の方が重要だ』というような態(tài)度は責任ある公黨の姿勢ではない」とくぎを刺す一方、「新舊権力の衝突は政界では関心事だろうが、眺めている國民にとっては疲労と冷笑感ばかりが募る恐れがある。政略的態(tài)度は『逆風』を招きうるということを與野黨は肝に銘じてほしい」と訴えた。(編集/日向)

※記事中の中國をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現(xiàn)地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China?記事へのご意見?お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業(yè)務提攜

Record Chinaへの業(yè)務提攜に関するお問い合わせはこちら

業(yè)務提攜