「厳冬」続く中國の攜帯電話市場、コロナ禍で消費者は買い控え、5Gスマホもけん引できず

Record China    2022年6月27日(月) 8時30分

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中國の攜帯電話市場は今年に入り「厳冬」の狀態(tài)が続いている。5Gスマホが市場をけん引する役割を果たしていない上、コロナ禍で消費者が買い控えしているなどのためだ。寫真は中國の攜帯電話販売店。

中國の攜帯電話市場は今年に入り、ずっと「厳冬」の狀態(tài)が続いている。その理由として中國紙は「5G(第5世代移動通信システム)スマートフォンが市場をけん引する役割を果たしていない」と報道。コロナ禍による生活不安で消費者が買い控えしていることも挙げた。

東方新報が紹介した中國情報通信研究所のデータによると、今年第1四半期(1~3月)の國內(nèi)出荷臺數(shù)は前年同期比29.2%減の6934萬6000臺。4月は前年同月比34.2%減の1807萬9000臺に落ち込んだ。うち5Gスマホは1458萬5000臺で全體の8割を占めたが、出荷臺數(shù)は前年同月比31.9%減だった。

高価格帯のスマホを手掛ける米アップル(Apple)や中國の栄耀(Honor)は売り上げをキープしているが、低価格帯の機種が多い中國スマホ大手の小米科技(シャオミ、Xiaomi)、オッポ(OPPO)、Vivoの3社が特に打撃を受けている。

中國メディアによると、3社は出荷臺數(shù)を計畫より20%程度減らすと取引先に通達。中國の半導(dǎo)體受託生産最大手、中芯國際集成電路製造(SMIC)の趙海軍?共同CEO(最高経営責(zé)任者)は「世界のスマホメーカーの今年の生産臺數(shù)は業(yè)界の事前予測より2億臺減少する。そのほとんどが中國のスマホメーカーによるものだ」と話した。世界の攜帯出荷臺數(shù)の5分の1を占める中國市場の低迷は、國際的な影響も與える。

低迷の理由は専門家や調(diào)査機関の見解がおおむね一致している。半導(dǎo)體チップの不足やコロナ禍による生産?流通の停滯、スマホに「これまでになかった機能がついている」というほどのイノベーションがないこと、さらにコロナ禍による買い控えなどだ。

生産現(xiàn)場、機種の魅力、消費者心理それぞれにマイナス要素もある。鳴り物入りで各社が販売した折り畳み式ディスプレーのスマホもメーカー側(cè)の期待ほど売れ行きは伸びていない。ユーザーの攜帯電話の買い替えサイクルは2019年では16~18か月と短かったが、最近は31か月を超えているという

今後について、市場調(diào)査機関CINNO Reserchアナリストの劉雨実氏は「半導(dǎo)體不足などの狀況は今後も続く。國內(nèi)攜帯市場は來年第1四半期まで改善されないだろう」と厳しい見方をしている。売り上げを伸ばしている栄耀のCEOも「率直に言って今年の予測を出すのは本當(dāng)に難しい」と楽観視していない。  

中國では國內(nèi)スマホメーカーが「自動車産業(yè)に進出する」「仮想現(xiàn)実(VR)?拡張現(xiàn)実(AR)技術(shù)を開発し、メタバース(仮想空間)業(yè)界に乗り出す」というニュースが散見されるが、まだ具體的な計畫は発表されておらず、中國スマホ業(yè)界の先行きはまだ見通せない狀況だ。(編集/日向)

※記事中の中國をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現(xiàn)地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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