中國では豪華観光列車が注目を集めている。2021年には主に新疆ウイグル自治區(qū)內(nèi)を巡る「新東方快車」の運(yùn)行が始まり、22年には內(nèi)モンゴル自治區(qū)や黒竜江省を巡る「ホロンボイル（フルンボイル）」を利用する旅行商品が発売された。

【その他の寫真】

豪華列車と言えば、かつては歐州大陸の主要都市やイスタンブールを結(jié)んだオリエント急行があった。オリエント急行は中國語で「東方快車」と訳されているので、21年に運(yùn)行が始まった「新東方快車」は「新オリエント急行」と日本語訳することもできる。15日泊16日の旅行で、1人當(dāng)たりの最低価格は2萬8999元（約58萬5000円）、最高で4―5萬元（5萬元は約100萬円）だ。

「ホロンボイル」は4泊5日の旅で、１人當(dāng)たりの利用料金は1萬8999－2萬6999元（約38萬3000－54萬5000円）だ?！弗邾恁螗堀ぅ搿工温盲宪囍?泊で、外部のホテルに2泊する。「新東方快車」を運(yùn)行するのは國有會社である中國國家鉄路集団の傘下企業(yè)であるウルムチ鉄路局だが、「ホロンボイル」の場合は、ホロンボイル市政府が車両を保有し、ハルビン鉄路局が線路を提供し、インフラ投資會社の星景控股の完全子會社である星景旅游列車が事業(yè)を運(yùn)営する方式だ。

豪華さをより強(qiáng)調(diào)する「ホロンボイル」では、乗客は44人で対応する乗務(wù)員は約20人だ。列車は11両編成で、うち6両に22の個室が設(shè)けられている。個室は全てシャワー付きだ。個室用車両以外には、モンゴル語で祝祭または祝賀を意味する「バヤル」と名づけられた食堂車と、やはりモンゴル語で祝典または祝典に伴う競技會や遊びを意味する「ナーダム」と名づけられたサロン車が連結(jié)されている?！弗施`ダム」にはカラオケシステムが備えつけられている。

「ホロンボイル」はロシアやモンゴルとの國境近くを走ることから、食堂車の「バヤル」ではロシア料理、中華料理、モンゴル料理、その他の西洋料理が提供される。また江蘇省蘇州市內(nèi)の老舗料理店である松鶴樓と提攜しての蘇式湯麵（蘇州麺）も用意されている。

「ホロンボイル」の旅は、豪華列車を楽しむだけでなく、下車しての観光にも力が入れられている。例えば、內(nèi)モンゴル北部のヤグシ（牙克石）で豊かな自然を楽しむなどだ。現(xiàn)地にある鳳凰山景勝地は広さ132平方キロの中國最大の閉鎖型景勝地だ。「ホロンボイル」乗客には、テントに座って現(xiàn)地で採れたブルベリージュースを賞味するなど、大自然を堪能する旅程が用意されている。

星景旅游列車の計(jì)畫が始まったのは21年で、擔(dān)當(dāng)チームが市場調(diào)査したところ、新型コロナウイルス感染癥の影響で海外観光が出來なくなったために、富裕層観光客の需要に応えられる観光商品が不足していることが分かった。また、21年時點(diǎn)で第1回の予約を行ったところ、高額のプランの方がよく売れた。消費(fèi)者が求めているのは旅行商品の獨(dú)自性や體験型の內(nèi)容であることが分かったという。

「ホロンボイル」で販売されているのは、夏秋シーズン用のプランだ。冬用には季節(jié)の特徴を盛り込んだ別のプランを用意して販売する計(jì)畫だ。（翻訳?編集/如月隼人）