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自動車業(yè)界は100年に1度の変革期といわれる。そのポイントは、「電動化」「自動化」「コネクテッド」だ。
自動車業(yè)界は100年に1度の変革期といわれる。そのポイントは、「電動化」「自動化」「コネクテッド」だ。中國は電動化のダッシュに成功し、次の自動化、コネクテッドの実現(xiàn)へ向けて、動きを活発化させている。
異業(yè)種との提攜や、異業(yè)種からの進(jìn)出が盛んだ。今回はスマホと車との融合を取り上げる。
■EV車生産…従來産業(yè)化
2021年の中國新車販売は2627萬5000臺、そのうちNEV(電気、燃料電池など新エネルギー車)は352萬1000臺だった。これは同年、日本の新車販売421萬6000臺の83%に相當(dāng)する。2022年は日本市場全體を上回りそうだ。企業(yè)別生産臺數(shù)は次の通り。
上汽通用五菱45萬6000臺
上海汽車22萬7000臺
小鵬汽車9萬8000臺
蔚來汽車9萬1000臺
理想汽車9萬500臺
哪吒汽車6萬9700臺
上位には、國有、民営、外資の有力メーカーが並ぶ。小鵬汽車以下は、EV車生産のために設(shè)立された「造車新勢力」だ。さらに異業(yè)種から、恒大、ファーウェイ、シャオミなどが參入を進(jìn)めている。中國のEV車生産は、すでに業(yè)界が構(gòu)成され、従來産業(yè)になりつつある。そんな2022年6月上旬、ある自動車メーカーのスマホメーカー買収が伝えられた。
■吉利汽車…スマホメーカー魅族を買収
その自動車メーカーは、吉利汽車(Geely)だ。1986年、李書福氏により設(shè)立。冷蔵庫部品からスタート、1994年にオートバイ、1997年に自動車に進(jìn)出。中國初の民営自動車メーカーだ。その後、順調(diào)に発展し、2010年にはボルボを買収。2017年以降、中國ブランド車の販売量トップの座にある。
被買収企業(yè)は「魅族」だ。2003年設(shè)立、MP3プレーヤーのメーカーとして成功すると、2008年にスマホへ進(jìn)出。2015年にはアリババが出資。2016年には200萬臺を売り上げ、國內(nèi)シェア4.8%となり、シャオミと対峙した。しかし2019年には、アップル、ファーウェイ、シャオミ、Oppo、Vivoのトップ5に大きく引き離され、ランキングでは「その他」に入れられる。若者向けの瀟灑なデザインと低価格が魅力だったが、ハイエンド機(jī)に進(jìn)出し、失敗して元に戻すなど迷走した。2022年1月の國內(nèi)シェアは0.1%にまで低下していた。
■吉利の夢…ライバルはスペースX
吉利は國內(nèi)メーカー首位ながら、比亜迪(BYD)に比べEV車では出遅れた。比亜迪は1995年、充電池メーカーとしてスタート、2003年、自動車生産に進(jìn)出。電池出自を生かし、プラグインハイブリッドやEV車を中心に生産した。商用車やバスにも展開するなど、こちらも順調(diào)に発展した。2019年にはトヨタと提攜。翌2020年、合弁會社「比亜迪豊田電動車科技有限公司」設(shè)立。2021年のEV車生産は中國1位、世界でもテスラに次ぐ2位だ。
吉利は、系列のボルボがEV車生産18萬9000臺で世界8位だ。しかし、比亜迪とは大差がある。追い上げに向け、吉利は壯大なプランを構(gòu)想した。スマホと自動車のソフトウェア技術(shù)の「緊密互動」により、國境を超えたエコシステムの確立だ。そのカギはイーロン?マスク氏のスペースXへの追隨だ。
吉利は2022年6月22日、西昌衛(wèi)星発射センターから自主開発衛(wèi)星「吉利未來出行星座」を打ち上げ、無事周回軌道に乗せた。2023年には獨自高精度マップで全中國をカバーし、「天地一體化高精度時空情報システム」を打ち立てる。それには受け手側(cè)のデバイスが必要で、スマホ技術(shù)は最重要ピースだった。自社開発も試みたが、より安上りの買収に切り替えた。
■シャオミ…車はIOTのラストピース
スマホ大手のシャオミ(小米)は2013年9月のテレビから家電事業(yè)に參入した。その後2014年12月に空気清浄機(jī)、2015年7月に浄水器、2016年3月に炊飯器、同5月に照明器具、同6月に電子ジャー、同8月にお掃除ロボット、2017年6月にプロジェクター、同12月にオーブントースター、2018年6月に扇風(fēng)機(jī)、同7月にエアコン、同12月に電気ストーブと洗濯機(jī)、2019年1月に電気圧力鍋、同3月にハンディ掃除機(jī)、同7月に電子レンジ、同10月に冷蔵庫と拡大し、新型肺炎前にすでに家庭を自社IOT家電で固めていた。
その一方、モビリティ関連の投資も進(jìn)めていた。2014年に地図作成企業(yè)、2017年に自動車Webサイト、2019年にEV車の小鵬汽車、2020年に比亜迪系の半導(dǎo)體企業(yè)に投資した。また2015~2020年の間、小米が自動車分野で取得した特許は800件に及ぶ。
IOTスマート家電の自前エコシステムをモビリティまで拡大する。現(xiàn)在は「威馬汽車」というEV車ベンチャーをパートナーとして、実裝に取り組んでいる。
■コネクテッドにアドバンテージ
吉利は、人工衛(wèi)星を使った壯大なシステムのラストピースとしてスマホを、シャオミはIOTシステム、スマートホームのラストピースとして、車を見ていた。
スマホはコネクテッドの関連技術(shù)だ。もう1つのカギ、自動運転技術(shù)では、國家AIプロジェクトに選ばれた百度がノウハウの蓄積でトップだろう。百度は「集度汽車」という子會社を持ち、これには吉利も出資していたが、この6月に関係を解消した。吉利の自主開発の意志はここでも強(qiáng)固のようだ。一方シャオミには、この方面のニュースはあまり見られない。
一方日本では、ソニーとホンダが提攜し、ソニーホンダモビリティ株式會社を年內(nèi)に設(shè)立する。EV車の生産と新しいモビリティサービスを開発するという発表だが、周回遅れの気がしないでもない。中國勢に伍してやっていけるだろうか。
■筆者プロフィール:高野悠介
1956年生まれ、早稲田大學(xué)教育學(xué)部卒。ユニー株(現(xiàn)パンパシフィック)青島事務(wù)所長、上海事務(wù)所長を歴任、中國貿(mào)易の経験は四半世紀(jì)以上?,F(xiàn)在は中國人妻と愛知県駐在。最先端のOMO、共同購入、ライブEコマースなど、中國最新のB2Cビジネスと中國人家族について、ディ-プな情報を提供。著書:2001年「繊維王國上?!箹|京図書出版會、2004年「新?繊維王國青島」東京図書出版會、2007年「中國の人々の中で」新風(fēng)舎、2014年「中國の一族の中で」Amazon Kindle。
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