2022年7月9日、中國メディアの観察者網(wǎng)は、安倍晉三元首相が銃撃を受けて死亡した直後に中國のネット上で拡散した「安倍語録」が、安倍氏の発言ではなく他人の小説の一節(jié)を引用したものだった可能性があることを報(bào)じた。

記事は、安倍氏が8日に銃撃を受けて死亡したとの情報(bào)が世界を震撼させる中、中國のネット上では「安倍語録」の拡散が始まったと紹介?！刚Z録」の內(nèi)容が「この世界では誰もが一生懸命生きている。私がかつて羨望（せんぼう）した人、憧れた人、愛した人、恨んだ人、みんなが実は私と同じように數(shù)多の苦しみの中で生きているということにようやく気付いた」というものであると伝えた。

そして、この「語録」を一般のネットユーザーだけでなく、著名人の多くがソースを確かめることなく拡散し、さらには日本語版を掲載するという「熱心」なユーザーも出現(xiàn)したことで、安倍氏本人による発言だという「信頼度」が高まっていったとした。

その上で、中國の作家である艾晶晶（アイ?ジンジン、ペンネームは「匪我思存」）さんが8日に微博でコメントを出し、いわゆる「安倍語録」の內(nèi)容は自身が2009年に発表し、11年にはテレビドラマ化されて好評(píng)を博した戀愛小説「千山暮雪」の一節(jié)を切り取ったものであり、安倍氏が殘したものではないと主張したことを伝えている。（翻訳?編集/川尻）