2022年7月9日、中國(guó)メディア?新民網(wǎng)は、安倍晉三元首相の死去に対してインドで全國(guó)的な哀悼が捧げられている理由について考察する記事を掲載した。

記事は、安倍氏が8日に兇弾に倒れて死去し、各國(guó)から弔電が寄せられる中で、特にインドの反応が大きく、モディ首相が安倍首相を大きくたたえたほか、9日にはインド全土で1日間の服喪を行うことを発表したと紹介。一國(guó)の元首脳の死去に対し、他國(guó)が全國(guó)的な服喪を?qū)g施するというのは21世紀(jì)の國(guó)際舞臺(tái)では異例であるとした上で「モディ首相の態(tài)度は當(dāng)然ながら両國(guó)の外交関係や現(xiàn)実的な利益を勘案したものではあるのだが、地政學(xué)が唯一の理由というわけではない。実際、インドは日本に対してアジア太平洋地域では珍しい歴史的な感情を持っているのである」と伝えた。

そして、19世紀(jì)中期に英國(guó)の植民地となったインドでは當(dāng)時(shí)、徐々に獨(dú)立の獲得が大きな目標(biāo)となり、ラディカルな獨(dú)立派の人物たちは當(dāng)時(shí)の大英帝國(guó)にあらがうにはインド単體では勝算が低いと認(rèn)識(shí)し、外部勢(shì)力の支援を模索し始めたと紹介。當(dāng)初はドイツにその希望を託すもついえ、その後インド人民の獨(dú)立に対する渇望は「日本の軍國(guó)主義による侵略的野心と絡(luò)むことになった」とした。

また、當(dāng)時(shí)のインド獨(dú)立主義者たちは日本の侵略的野心、インドの支援を行う根本的な狙いを理解していなかったわけではないものの、それよりも人びとの獨(dú)立獲得に向けた勢(shì)いが強(qiáng)く、英國(guó)による殘酷な統(tǒng)治を受ける中で多くのインド人が「白人植民主義への反撃」を掲げる日本に追従したと伝えた。

日本の敗戦によって獨(dú)立の夢(mèng)は再び潰えたものの、その2年後にインドはパキスタンの分離という形で獨(dú)立を?qū)g現(xiàn)した。記事は「特別な歴史の過(guò)程と政治的な境遇により、インドの獨(dú)立運(yùn)動(dòng)と日本の侵略戦爭(zhēng)は多くの部分で重なり合った。言葉にするのが難しい関係が、日印両國(guó)に共通の歴史の記憶をもたらしているのだ」と解説した。

そして最後に「安倍氏の死去でモディ首相やインド全體が悲しんだことは、必ずしもすべて現(xiàn)実的な利益を鑑みてのものではない。そしてまた、インド全土が服喪したことは、日印両國(guó)が今後さらに結(jié)びつきを強(qiáng)めるであろうことの印なのである」と結(jié)んでいる。（翻訳?編集/川尻）