キャンプやサイクリング、サーフスケートが多くの若者の間で新たな「人気種目」になっている。しかし今年の夏、たくさんの新興スポーツの中で最も人気を集めているのがフリスビー（フライングディスク）であることは間違いない。

■フリスビー人気は本物

ある研究機(jī)関が発表した「若者のトレンドスポーツ報(bào)告」によると、フリスビーは若者に人気のトレンドスポーツのトップに立っている。あるSNSプラットフォームが発表した「2022年10大生活トレンド」では、フリスビー関連のコンテンツ発信量が前年同期比6倍増加した。また、全國(guó)フライングディスクスポーツ推進(jìn)委員會(huì)の調(diào)査データを見(jiàn)ると、2021年に全國(guó)でフリスビーをした人は約50萬(wàn)人いたのに対し、22年はさらに幾何級(jí)數(shù)的に増加することが予想される。

中國(guó)教育部が少し前に通達(dá)した通知によると、「アルティメット（フライングディスクの団體競(jìng)技）」を「トレンドスポーツ種目」として「スポーツ?健康カリキュラム標(biāo)準(zhǔn)」のリストに加え、義務(wù)教育段階のカリキュラムに正式に組み込んでいるという。また、中國(guó)は今年下半期に第1回中國(guó)フライングディスクリーグを開(kāi)催すると同時(shí)に、28年に米國(guó)で行われるロサンゼルス五輪でフライングディスクが正式種目になるよう申請(qǐng)している。

こうしたデータが示すのは、社交の手段としても、スポーツ種目としても、フリスビーは本當(dāng)に人気が出てきたということだ。

■すぐに理解できて楽しめる

フリスビーを楽しむ上でのハードルは低い。動(dòng)ける服裝でスニーカーを履き、手袋をしてフリスビーを持つ、これだけで裝備は完了だ。うち相対的にプロ仕様のフリスビーは100元（約2000円）くらいするが、70～80元（約1400～1600円）も出せばまずまずのものが手に入り、クラブなどに加入すれば、自分で買わなくてもいい。あるECプラットフォームでは、1枚50～150元（約1000～3000円）ほどで売られており、売り上げは最も多い月で2000枚を超えていたという。

フリスビーをする場(chǎng)所を見(jiàn)ると、正式な競(jìng)技大會(huì)はサッカー場(chǎng)で行なわれるが、楽しみのためのフリスビーなら、空き地がちょっとあればすぐにできる。一般的に、フリスビーをプレーする場(chǎng)所は都市生活圏の中にあり、行き帰りの時(shí)間コストが低い。その上フリスビーはすぐにうまくなれるので、始めたばかりの初心者でもちょっとした達(dá)成感を得られ、続けやすい。

フリスビーはスポーツ種目として、ドッヂビーやディスクゴルフなどに分けられるが、基本ルールは非常にシンプルで、すぐに理解して始めることができる。もちろん、プレイヤーがフリスビーに熱中する大きな原因は脂肪燃焼だ。動(dòng)畫(huà)に登場(chǎng)するスポーツーの達(dá)人によると、フリスビーは有酸素運(yùn)動(dòng)と無(wú)酸素運(yùn)動(dòng)が融合した非常によいスポーツで、1回プレーすると約900キロカロリー消費(fèi)できるという。

■獨(dú)自の包摂性と社交的な屬性を持つフリスビー

たくさんのフリスビーのプレイヤーが、「1回やってみて、またやりたいと思った人は、大抵フリスビーに特有の『包摂性』に魅力を感じている」と口をそろえる。

フリスビーをプレーする場(chǎng)所では、誰(shuí)もが自分の居場(chǎng)所を見(jiàn)つけることができる。フリスビーでは男女が一緒にプレーするが、激しい競(jìng)り合いや強(qiáng)い身體接觸がある他の多くのスポーツと違い、體がぶつかることは認(rèn)められておらず、體力に差があっても一緒にプレーすることが可能だ。

こうした極めて高い包摂性のほか、フリスビーが誕生してから持っている社交的な屬性もその人気と密接な関連がある。

働き始めて2年になるフリスビーのプレイヤーの文哲さんは、「仕事をするようになって、新しい友だちと知り合う機(jī)會(huì)が少なくなったが、フリスビーのおかげで、たくさんの魅力的な人と知り合うことができた」と話す。フリスビーは18人から36人ほどで一緒にプレーする。その大半は似たような生活スタイルの、フリスビーの精神性に惹かれる人同士なので、一緒にプレーする中で気の合う友達(dá)をより見(jiàn)つけやすくなるのだ。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?編集/KS）