2022年7月14日、日本華僑報(bào)網(wǎng)は「日本の養(yǎng)老金機(jī)関がユニコーン企業(yè)に投資することに何の意味があるのか」とする文章を掲載した。以下はその概要。

日本では現(xiàn)在、未上場(chǎng)のスタートアップ企業(yè)が徐々に実力をつけつつある。しかし、大型の新興企業(yè)が続々と出現(xiàn)している世界の他の國(guó)に比べるとその差はなおも大きい。米國(guó)には470の、中國(guó)には169の、インドには48の、英國(guó)には34のユニコーン企業(yè)が存在し、いずれも日本を大きく上回っている。潛在力を持った企業(yè)を生み出し、育てていくことが日本経済発展の課題の一つであり、スタートアップ企業(yè)を育てる上での最も直接的な「養(yǎng)分」は資金の投資にほかならない。ただ、中小企業(yè)が主導(dǎo)する日本の経済モデルでは、どうやって資金をスタートアップ企業(yè)に回すかという點(diǎn)が非常に大きな課題となっている。

2022年7月、日本ではついに長(zhǎng)年続いてきたこう著狀態(tài)を打破する巨額投資が発表された。その投資を行うのは、なんと日本の養(yǎng)老機(jī)関だ。

厚生労働省が管轄し、厚生年金と國(guó)民年金の管理?運(yùn)営を擔(dān)當(dāng)する年金積立金管理運(yùn)用獨(dú)立行政法人獨(dú)立行政法人（GPIF）がこのほど、日本國(guó)內(nèi)のスタートアップ企業(yè)に投資することを発表した。GPIFの運(yùn)用方法は主に信託銀行や投資顧問會(huì)社への投資であり、どんな分野のどの対象にどれだけ投資を行うかが、日本の老後の生活に大きく関わる。

今回GPIFは製造業(yè)、醫(yī)療、建築などの分野のスタートアップ企業(yè)を投資目標(biāo)とするとともに、ベンチャーキャピタル（VC）を通じて數(shù)十億元の投資を行う。すでに5月末にはGPIFが運(yùn)用を委託する三菱UFJ信託銀行が獨(dú)立系VCからなるファンドへの出資契約を締結(jié)した?，F(xiàn)在、新ファンドは500億円を募集しており、年內(nèi)に700億円を集めることが目標(biāo)だという。

これまで、日本のスタートアップ企業(yè)への投資は事業(yè)會(huì)社や銀行が主體で、養(yǎng)老資金ファンドの介入はなかった。長(zhǎng)きにわたり、銀行による投資に依存してきたことで日本のVCファンドは大型化できなかった。今回GPIFがスタートアップ企業(yè)に巨額投資を行うことで、日本がより多くのユニコーン企業(yè)を育てる上で積極的な投資環(huán)境が創(chuàng)造されることになる。

また、GPIFによるユニコーン企業(yè)への投資は、養(yǎng)老金を増やす確率も高めることになる。高齢化社會(huì)の日本にとっては、経済の発展と國(guó)民生活を守るという二重の効果があると言えるのだ。（翻訳?編集/川尻）