フランス人學(xué)者が見た「安倍外交」―仏メディア

Record China    2022年7月22日(金) 10時0分

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18日、仏國際放送局RFIの中國語版サイトは、安倍晉三元首相の外交上の功績についてフランス國立東洋言語文化學(xué)院の日本問題専門家ギブール?ドラモット氏の解説を伝えた。

2022年7月18日、仏國際放送局RFIの中國語版サイトは、安倍晉三元首相の外交上の功績についてフランス國立東洋言語文化學(xué)院の日本問題専門家ギブール?ドラモット氏の解説を伝えた。

ドラモット氏はまず「安倍元首相は議論が絶えない人物であるものの、彼が殘した遺産はかなりのものである。日本國民の世界に対する見方を変え、國際舞臺における日本政府の弱腰な姿勢を変え、世界の日本に対する見方、國際舞臺における日本のイメージを変えたのだ」と評した。また、國際的な安全維持への參加方式を改め、集団自衛(wèi)権行使の正當(dāng)性を認めて海外における自衛(wèi)隊の行動制限を緩和したことも、外交政策における大きな貢獻だったと評した。

さらに、米國が抜けた環(huán)太平洋パートナーシップ協(xié)定(TPP)でリーダーシップを発揮し、CPTPPとして継続させたことについて「確かに意外ではあったが、この協(xié)定における日本の役割こそ、安倍元首相による新たな外交政策の一部だった。安倍元首相によって日本は國際舞臺で役割を発揮するよう努力した。これは10年前の日本ではまずできなかったはずだ」としている。

また、安倍元首相は「中國の臺頭に拮抗するも、敵意ある対立はしない。大いに警戒はするが、中國との決裂は考えていない」という外交上の明確な軸、長期的な戦略的思考を持っていたとも指摘。中國を極めて重要な貿(mào)易パートナーと認識し、友好的な関係を保持する一方で、中國による外交の動向にも注視し、「反応すべきところはしっかり対応した」との見解を示した。

ドラモット氏は、安倍元首相が首相を退いてからすでに2年近くが経過しており、その死によって日本の外交路線が大きく変化することはないとした上で、「自由で開かれたインド太平洋戦略もすでに推進されているし、そもそもこの構(gòu)想を最初に練ったのは外務(wù)省だ。現(xiàn)在もこの戦略を変える理由はない」と述べている。

さらに、安倍元首相が政策方針として掲げた改憲については「改憲がパンドラの箱を開けるようなものだという人がいるが、そうは思わない。日本はすでに現(xiàn)憲法下でも一連の國防政策を持っており、第9條を変えたとしても直ちに日本の國防政策に拍車がかかることはあり得ない。それは長い目で見た場合でもそうだ。改憲によって生じうる変化は小さく、改憲はいわば象徴的なものだ。保守派が長期的なそろばんを弾いているという見方は扇動的なきらいがある。しかも、今の日本の経済力では、右翼勢力が80年代に主張していた完全な獨立自主による國防政策は負擔(dān)が大きすぎて実現(xiàn)不可能だ。同盟國との協(xié)力が唯一実行可能な選択であることから、改憲によって生じうる國際的な影響は非常に限定的だ」との見方を示した。(翻訳?編集/川尻

※記事中の中國をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現(xiàn)地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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