2022年7月25日、獨(dú)國(guó)際放送局ドイチェ?ヴェレの中國(guó)語(yǔ)版サイトは、江蘇省南京市の寺で発生した「日本人戦犯位牌奉納事件」について、「いったいどの法律に抵觸したのか」とする記事を掲載した。

記事は、ネット上で先ごろ同市にある玄奘寺に「南京大虐殺を主導(dǎo)した舊日本軍の戦犯5人の位牌が奉納されている」との情報(bào)が流れて當(dāng)局が捜査に乗り出し、容疑者の女が「尋釁（きん）滋事罪」ですでに刑事拘留されたと當(dāng)局が24日に発表したことを紹介した。

その上で、中國(guó)の刑法293條の「尋釁滋事罪」は「隨意に他人を毆打し情狀が重大なもの、他人を追逐?妨害?侮辱?恐喝し情狀が重大なもの、公的?私的財(cái)産を強(qiáng)要?故意に破壊?占有し情狀が重大なもの、公共の場(chǎng)で騒ぎを起こし秩序を著しく亂したもの」に適用されると説明する一方で、その定義は非常にあいまいで、長(zhǎng)きにわたり「法的な取り締まり対象を拡大するための口実」との指摘が出されてきたと伝えている。

そして、中國(guó)の刑事訴訟に長(zhǎng)年攜わってきた弁護(hù)士の莫少平（モー?シャオピン）氏が「當(dāng)事者の仏教信仰が事実で、位牌奉納の行為が衆(zhòng)生の苦しみを救うという仏教の教義に照らしたものだとすれば『尋釁滋事罪』には抵觸しない可能性がある。生前、善人であろうが悪人であろうが一切の衆(zhòng)生は苦しみの海から救われ、善に向かうという教えなのだから」との見(jiàn)方を示したことを紹介した。

また、「侵略戦爭(zhēng)を美化する行為」についても莫氏が「現(xiàn)狀、その指摘を當(dāng)てはめることは難しい」と述べ、「仏教の行為を侵略戦爭(zhēng)の美化と解釈するのは、あまりにも強(qiáng)引だと思う」としたことを伝えた。

記事は、「定義があいまいな『尋釁滋事罪』とあまりにも大ざっぱな『侵略戦爭(zhēng)の美化』という規(guī)定以外に、中國(guó)にはドイツの刑法のようなナチスへの美化、大虐殺の否定を明確に犯罪とする規(guī)定はない」と紹介。このため、中國(guó)のネット上では司法當(dāng)局に対して早急な法整備を進(jìn)め、今回のように定義があいまいな罪狀を無(wú)理やり當(dāng)てはめるような事態(tài)が再発しないようにすること、ファシズムの宣伝行為を見(jiàn)つけ次第通報(bào)する行為を義務(wù)化することを求める聲が出ていると伝えた。（翻訳?編集/川尻）