香港メディアの香港01は27日、「『夏祭り』が日本文化を宣伝して中國を辱める？多くの地域でネット民が『夏祭り』を通報」とする記事を掲載した。

17日に南京市で開催が予定されていた日本風(fēng)「夏祭り」がこのほど、ネットユーザーの通報で中止になった。ネットユーザーらはさらに、各地で「夏祭り」が開催される場所を探し始め、複數(shù)のホテルや會場が関連するイベントの開催を認(rèn)めないとする緊急聲明を出した。

23日、雲(yún)南省の楚雄太空奇幻テーマパークは「夏祭り」の中止を発表した。開催者側(cè)は、「一般的なコミックマーケットを開催するつもりだった。しかし、ネットユーザーからイベントが『夏祭り』に関係があるとの聲が寄せられ、パーク側(cè)が施設(shè)利用を取り消した」と明らかにした。

同日、雲(yún)南省大理市のホテルも「2人の客が30日にホテルで“通常の”アニメフェアを開催すると話し、ホテル側(cè)もアニメフェアだと思っていたが、後になって『夏祭り』であることを知り、すぐに中止した」と明らかにした。

24日、山東省棗荘市のホテルで開催予定だった「夏祭り」も中止が発表された。ホテルはこれまでイベントの內(nèi)容を知らなかったことや、「夏祭り」の意味を知らなかったことを強(qiáng)調(diào)。ホテル関係者は「われわれも中國人だ。數(shù)千元のために自分たちの名聲を壊す必要はない」と述べた。

記事は、小娯科技（東臺）有限公司の微信公式アカウント「預(yù)言家遊報」のまとめを引用し、「最近少なくとも18回のコミックマーケットが中止になり、その內(nèi)の多くは、実際は（日本風(fēng)）『夏祭り』をテーマにしていないものだ」と伝えた。

■コミックマーケットの「夏祭り」は中止すべき？

さらに中新財経の記事を引用し、「アニメは日本の重要な産業(yè)チェーンであり、日本の祭りはアニメの中では定番シーンだ。その影響で、多くのコミックマーケットが『夏祭り』など日本の祭りを名前に取り入れ、2次元ファンを魅了するようになった」と伝えた。中國のアニメファンの安さんは、「現(xiàn)在多くの地域で開催されている『夏祭り』の本質(zhì)はコミックマーケットです」とし、「あるコミックマーケットでは金魚すくいや輪投げなどのイベントが行われたり、風(fēng)鈴のような日本的な商品が売られたりしています」と話した。

しかし安さんは、「南京の『夏祭り』は普通のコミックマーケットとは違う」とし、「これまでのコミックマーケットでは、コストがかかるため大型の和風(fēng)セットを作れなかったんです。鳥居を作ったり、日本舞踴を舞ったりするというような。これほど日本の祭りの要素を再現(xiàn)したのは初めてです」と説明。「自分は2次元ファンですが、民族感情の面で日本の祭りの要素を再現(xiàn)したイベントを南京で開催することはできません」とも述べた。

記事によると、南京のコミックマーケットを通報したのは「小V」さんだという。Vさんは、「私はアニメが好きです。しかし、自分が1人の南京人であることを知っています。30萬人の同胞、漢中門の記念館、そして數(shù)十年前に南京各地に無數(shù)に散らばった悲慘な映像を私はずっと覚えています」と語ったという。

■漢服でコミケ巡りがトレンドに

インターネットデータ集積プラットフォーム?艾瑞網(wǎng)の「2021年中國2次元産業(yè)研究報告」によると、2023年に中國の2次元ファンユーザーの規(guī)模は5億人に達(dá)し、ユーザーの支払い、広告マーケティング、原作の著作権収入はいずれも円熟傾向にあると予測されている。

記事は、「共通の趣味においては、2次元のグループもオフラインの場で交流する必要がある。コミックマーケットはオフラインの娯楽形式の一つとして、2次元ファンたちの重要な交流方法となっている」と述べた。

最近の「夏祭り」取り締まりの風(fēng)潮について中國のアニメファンは「日本のアニメはコミックマーケットのすべてではありませんし、コミックマーケットも夏祭りと同じではありません」と話した。

記事は「國産アニメ、國産ゲーム、漢服文化の臺頭に伴い、コミックマーケットのコンテンツは多元化が進(jìn)んでいる」と指摘?！付啶螄bものの二次創(chuàng)作がコミックマーケットで人気を得ている」と述べた。中新財経があるアニメファンに取材したところ、「以前と比べて、今は漢服を著てコミックマーケットを回る人が多くなりました。漢服専門の展覧會やコミックマーケットもあります」と述べたという。（翻訳?編集/刀禰）