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20日、中國新聞網(wǎng)は、中國で「ブドウ界のエルメス」と稱されてきた高級品種シャインマスカットの価格が大きく下落していると報じた。
2022年8月20日、中國メディアの中國新聞網(wǎng)は、中國で「ブドウ界のエルメス」と稱されてきた高級品種シャインマスカットの価格が大きく下落していると報じた。
記事は、「ブドウ界のエルメス」と稱され、500グラムで100元(約2000円)以上の高値で販売されていたシャインマスカットが、近年では「神の領(lǐng)域」から転落し始めており、スーパーマーケットではほかの廉価な品種と一緒に陳列されるようになったと紹介。北京市のある消費者が「2年ほど前は500グラム40?50元で(約800?1000円)で売られていたが、最近では近所のスーパーで20元(約400円)以下の値段で売られているのを見た」と語り、同市內(nèi)の多くのスーパーでも同じような値段で販売されているほか、ネット上でも10?30元(約200?600円)という価格が付けられ、中には「9.9元で売っていた」という情報まで出ていると伝えた。
その上で、中國果物流通協(xié)會の魯芳校(ルー?ファンジャオ)會長が「日本から品種が伝わって來た時は生産量が少なく新鮮味があり、その食味の良さも相まって自然と価格が高騰した。それが時間の経過とともに栽培面積が増え、供給量が増加したことで全體的な価格も下がっていった」と説明したことを紹介するとともに、ある市場機(jī)関が発表した統(tǒng)計で中國におけるシャインマスカット栽培面積が2016年の約1萬5000ヘクタールから21年には3倍以上の約4萬6800ヘクタールまで増えたことを紹介している。
一方で、魯會長の話として、シャインマスカットの全商品が値崩れしているわけではなく、一部では依然として500グラム50元(約1000円)以上で販売されているケースもあると指摘。多くの消費者からは「品質(zhì)が以前よりも悪くなった」「前は値段が高かったが、その分皮も薄くて種もなく、食感がいい上に香りも濃かった。今ではちまたにシャインマスカットがあふれているが、皮がとても厚くなった」との聲が寄せられており、中には「流通している多くのシャインマスカットはニセ品種ではないか」との疑念さえ巻き起こっていると伝えた。
栽培面積が増えたことで価格が下落し、一般消費者にも手が屆くようになった一方で、大量生産に伴って品質(zhì)が低下した商品が大量に流通するようになり、中國のシャインマスカット業(yè)界には「高品質(zhì)高価格」と「安かろう悪かろう」の二極分化が生じているようだ。
記事は、中國農(nóng)業(yè)科學(xué)院果樹研究所の曹永生(ツァオ?ヨンション)所長が「重要技術(shù)や製品の研究を持続的に実施し、簡便、良質(zhì)で効果の高い栽培技術(shù)體系を構(gòu)築し、果樹産業(yè)の質(zhì)の高い発展を推進(jìn)する必要がある。果物やその加工品の商品的品質(zhì)、風(fēng)味上の品質(zhì)、栄養(yǎng)上の品質(zhì)を高め、果物の良質(zhì)化、高価値化、ブランド化を進(jìn)めなければならない」と語ったことを伝えている。(翻訳?編集/川尻)
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