2022年8月21日、中國(guó)メディアの新浪新聞は、日本の雑貨ブランド?無(wú)印良品が、かつて絶大な人気を誇った中國(guó)市場(chǎng)で苦戦している背景について紹介する記事を掲載した。

記事は、無(wú)印良品ブランドを運(yùn)営する良品計(jì)畫(huà)の22年8月期第2四半期決算で、営業(yè)収益が前年同四半期比7．1％増となった一方で、親會(huì)社株主に帰屬する純利益が27．5％減少したことが明らかになり、同社が通期の親會(huì)社株主帰屬純利益予測(cè)を前期比20％減に下方修正するとともに、日本と中國(guó)本土市場(chǎng)の低迷が業(yè)績(jī)不振の要因との見(jiàn)方を示したことを紹介した。

そして、05年に「非常にシンプルで自然」という斬新な概念を持ち込み、やや高価ながらも確かな品質(zhì)で中産階級(jí)の心をつかみ、15年には世界最大の旗艦店を上海にオープンさせるなど中國(guó)國(guó)內(nèi)で栄華を誇った無(wú)印良品が、16年より徐々に中國(guó)での勢(shì)いに陰りを見(jiàn)せ始め、現(xiàn)在に至ると指摘。その背景にはまず、消費(fèi)主義、「爆買い」の熱狂から冷めて理性的になった消費(fèi)者の間で、無(wú)印良品よりもさらに質(zhì)の高い製品を追求するか、より廉価で実用的な物を求めるかという二極分化が発生したことがあると分析した。

また、名創(chuàng)優(yōu)品をはじめとする中國(guó)本土ブランドの成長(zhǎng)も無(wú)印良品の中國(guó)でのシェアを奪ったとしたほか、家具のサンプル検査で材料が不合格になったり、ビスケットやボトルウォーターから発がん性物質(zhì)が見(jiàn)つかったりといった品質(zhì)問(wèn)題がたびたび取り沙汰されたことが、自らの足を引っ張ったとも指摘している。

この件について、中國(guó)版ツイッター?微博（ウェイボー）では一時(shí)トレンドワードランキングに「どうして無(wú)印良品を買わなくなったか」が入るほど注目を集め、議論を呼んだ。中國(guó)のネットユーザーは「やっぱり値段が高いから」「コストパフォーマンスが悪すぎる」「まず、日本のブランドだから。そして、そこまで使いやすくもない鉛筆削りが50元（約1000円）もするから」「品質(zhì)はもはや義烏の雑貨と大差ないのに、価格だけは西歐に追隨しようとしている。買う理由をむしろ教えてほしい」「代わりの選択肢が多くなったからね」「日本の廉価雑貨店が中國(guó)でプチブルを裝っていたから」といった感想を寄せている。彼らにとって「無(wú)印」を買わなくなった最大の理由は、「コスパの悪さ」のようだ。（翻訳?編集/川尻）