中國で高まる反日感情の背景―獨メディア

Record China    2022年8月31日(水) 7時0分

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獨國際放送ドイチェ?ヴェレは29日、中國で反日感情が高まっている現(xiàn)狀に関する専門家の見解を伝えた。

獨國際放送ドイチェ?ヴェレは29日、中國で反日感情が高まっている現(xiàn)狀に関する専門家の見解を伝えた。

記事はまず、「中國の軍事的な行動が周辺國の深い懸念を呼ぶ中、中國內(nèi)のナショナリズムも高まりを見せている。最近、反日感情が関係した事件が連続して発生し、ネット上で論爭になった」と説明した。

そして、その「事件」の一つとして、蘇州市の街中で日本アニメコスプレとして浴衣を著て撮影していた女性が警察官に高圧的な取り締まりを受けた事例を紹介。警察官は女性に「あなたは中國人か!」などと聲を荒らげ、「挑発行為」の名目で女性を連行した。女性は後に、撮影した寫真が削除されたことや、コスプレ衣裝が沒収されたこと、反省文を書くよう求められたことなどをSNSで明かした。

騒動をめぐっては警察官の過剰な取り締まりを疑問視する聲も多く、ネット上では「和服を著たことで捕まるなんてことが蘇州で起きるなんて思わなかった。蘇州全體の恥」「いったい誰を挑発しているのか。それならまず街中の日本料理店をすべて閉鎖したらどうか」といった意見も書き込まれた。中國紙?環(huán)球時報の元編集長?胡錫進(フー?シージン)氏も「周囲への配慮が必要」としながらも、「取り締まりには法的根拠はない」「和服の著用を禁止すべきではない」などと述べていた。

記事は「この警察官(の取り締まり)が中國の公式な立場を反映しているかは不明だが、今回の過剰な権力行使による処分は受けていないようだ」と指摘。ヒューマン?ライツ?ウォッチの中國研究員である王亜秋(ワン?ヤーチウ)氏が「體制內(nèi)の人員の忠誠心を確保するため、當局はこうした違反者を保護しようとする。中國政府が體制を保持するための方法の一つだ」との見方を示したことを伝えた。

もう一つの「事件」は、日本風を全面に押し出して成功した中國の雑貨チェーン?名創(chuàng)優(yōu)品が今月18日に「脫日本化」を宣言したことだ。同社をめぐっては、スペイン支社がチャイナドレスを著た人形を「日本の蕓妓(げいぎ)」と誤って紹介したことや、一部店舗內(nèi)で中國語の曲をかけることが禁止されていたことなどがきっかけとなり、批判の的になっていた。

記事は、「この二つの事件については、中國が數(shù)十年にわたって抱えてきた反日感情を反映しているとの見方がある」と説明。カナダ?トロント大學言語學部の郭婷(グオ?ティン)助教授が「二つの件は新しいことではない。私たちは過去にもたびたび中國で反日感情が盛り上がるのを見てきた」と述べたことを伝えた。

また、「中國の外國人への嫌悪が高まるタイミングは、中國政府の何らかの政治的な必要性を反映している可能性があるとの見方もある」と説明。米國で活動する人権派の弁護士?滕彪(テン?ビャオ)氏が「中國政府が日本への嫌悪感を外部にアピールするためのシンボルが必要な時、政府はそうした感情をあおる。いずれのタイミングも厳選されている」「政治的矛盾や民衆(zhòng)の注意をそらすために反日感情を必要とすることもある」と述べたことを紹介した。

滕氏はまた、「人々が街でどんな服を著るかは政府とは全く関係がなく、そこにまで口を出すのは極度の権威主義體制だ。これは確かに人々の反感を招くだろうが、中國の人口から見ると圧倒的多數(shù)の人はそういう考えに至らない。熱狂的な愛國主義と反日感情の方がより強いのだ」と述べた。

王氏は「多くの人はネット上のインフルエンサーや愛國者に攻撃されることを恐れて聲を潛めている。愛國的でないことを言えば集団で攻撃される。民族主義のいわゆる萎縮効果だ」と指摘。郭氏は「こうした雰囲気は、何ができて何ができないのかを(中國)國民に認知させている。これが、中國が民族主義を貫いてきたことの副次的な結果だ」と分析した。(翻訳?編集/北田

※記事中の中國をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現(xiàn)地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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