日本から中國(guó)に持ち出されたブドウのブランド品「シャインマスカット」の作付面積が急増し、一般消費(fèi)者が手頃な価格で手に入れられるようになった、と中國(guó)メディアが報(bào)じた。農(nóng)林水産省は果物の種苗の海外流出阻止に全力を挙げているが、韓國(guó)では別の高級(jí)ブドウが販売されていることが分かった。

日本國(guó)內(nèi)で開(kāi)発されたブランド品の農(nóng)作物が海外で栽培されるケースは後を絶たないことから、農(nóng)水省は昨年4月、種苗法を改正。農(nóng)産物の新品種の海外への持ち出しに規(guī)制がかけられるようになった。シャインマスカットはそれより前の2016年前後に持ち出されたとされ、同省はシャインマスカットの中國(guó)における損失だけで年間100億円以上に上ると試算している。

中國(guó)新聞網(wǎng)が紹介した中國(guó)科學(xué)院果樹(shù)研究所のデータによると、16年には1萬(wàn)ヘクタールにも満たなかったシャインマスカットの作付面積は全土に拡大し、20年には約5萬(wàn)3000ヘクタールになった。

シャインマスカットは電子商取引（EC）サイトを通じて全國(guó)に販売。內(nèi)陸部の四川省で栽培されているシャインマスカットは自然環(huán)境に恵まれて十分な日光が降り注ぎ、晝夜の溫度差が大きいため、糖度の高いブドウに育ち、その品質(zhì)の良さから、北京や上海、広州、深センなど沿岸の都市部で広く販売されている。

作付面積の増加やECサイトの利用で価格も低下。中國(guó)新聞網(wǎng)は「かつて高額だったシャインマスカットが求めやすい価格になってきている」と伝えた。

一方、農(nóng)業(yè)協(xié)同組合新聞によると、石川県で開(kāi)発された高級(jí)ブドウ「ルビーロマン」と韓國(guó)で「ルビーロマン」と稱して販売されているブドウの遺伝子型が一致した?！弗毳萤`ロマン」は08年にデビューし、現(xiàn)在は118戸の農(nóng)家が生産し、昨年の生産量は約2萬(wàn)4000房に上る。

県によると、韓國(guó)で「ルビーロマン」と稱するブドウが販売されているとの報(bào)道があったことを受けて、8月に韓國(guó)のデパートで販売されている商品を入手して國(guó)の検査機(jī)関で鑑定した結(jié)果、遺伝子型が同じだった。韓國(guó)ですでに「ルビーロマン」の名稱で商標(biāo)登録されていた。

県は苗木が流出したとみて、生産農(nóng)家に管理強(qiáng)化を求めるとともに、「ルビーロマン」と稱する韓國(guó)産が他の國(guó)で販売されないよう、米國(guó)やヨーロッパなどで商標(biāo)登録を進(jìn)めている。農(nóng)水省は同様の事態(tài)を防ぐため、重要品種についてはできるだけ品種登録をするよう都道府県などに呼び掛けている。韓國(guó)の「ルビーロマン」は石川県産に比べると小粒で糖度が低く、価格も安いという。（編集/日向）