日本と中國「復(fù)交三原則」「二分法」

小島康譽(yù)    2022年9月12日(月) 22時(shí)30分

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50年前の9月29日、日本と中國は國交を正?;筏?。寫真は1978年中國発行された中日平和友好條約記念切手。

田中角栄総理や周恩來総理らが署名した両國政府の「共同聲明」の前文に「日本側(cè)は、中華人民共和國政府が提起した『復(fù)交三原則』を十分理解する立場(chǎng)に立って國交正?;螌g現(xiàn)をはかるという見解を再確認(rèn)する」などとある。「復(fù)交三原則」とは「中華人民共和國政府が中國を代表する唯一の合法政府である。臺(tái)灣は中國の不可分の領(lǐng)土である。日華平和條約は不法無効であり廃棄されるべきである」を指す。

日本は、「共同聲明」に臺(tái)灣との「日華平和條約」の無効明記に応じない代わりに、田中総理と共に署名した大平正芳外相が「日華平和條約は存続の意義を失い、終了したものと認(rèn)められる」と調(diào)印後の會(huì)見で表明した。以來、非公式実務(wù)交流がつづいている。米國もほぼ同様である。臺(tái)灣と外交関係を有する國家は減り続けており、現(xiàn)在は14ヵ國(日本外務(wù)省HP)。その一方で最近、米?英?仏?豪などの議員が次々と訪問し、7月8月には日本の石破?古屋元大臣らも訪問。

8月2日、米ペロシ下院議長が中國の強(qiáng)い反対を押し切り臺(tái)灣訪問、蔡英文総統(tǒng)(民進(jìn)黨)と會(huì)見。中國は猛反発し臺(tái)灣島周辺で連日の大規(guī)模軍事演習(xí)と対米制裁。日本のEEZ內(nèi)にもミサイル落下。米中対立は新たな段階に入った。中國が核心的利益とする臺(tái)灣問題は大きく動(dòng)き出し、東アジアは緊張期にはいった。沖縄県與那國島と僅か111km隔て、同県尖閣諸島(中國名:釣魚島)の領(lǐng)土問題もかかえる日本が大きく影響を受けるのは必至。韓國経由來日したペロシ氏と岸田総理は5日朝食。臺(tái)灣島周辺大規(guī)模軍事演習(xí)を報(bào)じたCCTV畫面には中國が領(lǐng)土と主張する沖縄県尖閣諸島も描かれていた。中國は対臺(tái)灣窓口機(jī)関「海峽両岸関係協(xié)會(huì)」の張志軍會(huì)長らが臺(tái)灣最大野黨?國民黨の夏立言副主席と8月24?25日と連日會(huì)見し「臺(tái)灣海峽の平和と安定のため交流と意思疎通の強(qiáng)化が必要」で一致した。

上記のような中國の一連の対応には「相手を倒すため相手側(cè)一部勢(shì)力を切り離し共闘する」伝統(tǒng)的戦略が現(xiàn)れているように思われる。臺(tái)灣と米國、米國と日本、臺(tái)灣與黨民進(jìn)黨と野黨國民黨、臺(tái)灣政権と民衆(zhòng)、親中派と反中派…を分けて対応を繰り出し相手側(cè)の爭(zhēng)いも活かす、いわゆる「二分法」である。

日本は、中國との「復(fù)交三原則」を踏まえ、中國の伝統(tǒng)的戦略「二分法」に留意しつつ、米國の同盟國として、同時(shí)に長年の友好交流を有する中國の隣國として、「G2」両國との難しいバランス外交が求められる。岸田文雄総理と習(xí)近平國家主席は、昨年10月8日電話會(huì)談で國交正?;?0周年での関係改善意欲を表明した。多くの人々が9月29日を機(jī)に改善が進(jìn)むことを切望している。

ちなみに筆者は北京サイドの「両岸交流促進(jìn)を」との求めに応じて2001年2月、臺(tái)灣を訪問した。中國仏教協(xié)會(huì)はもとより臺(tái)灣仏教界とも親交のある師僧?水谷幸正先生(佛教大學(xué)學(xué)長)に紹介を依頼した。水谷先生とともに星雲(yún)大師(佛光山寺開山)?呉伯雄國民黨副主席(後に主席)と會(huì)見。文物展開催など両岸文化交流について協(xié)議し、協(xié)力するとの回答をえた。5月水谷先生と釣魚臺(tái)國賓館で北京サイドに臺(tái)灣側(cè)協(xié)力表明を伝えた。12月には中國共産黨中央統(tǒng)一戦線部の王兆國部長と人民大會(huì)堂で會(huì)見し臺(tái)灣側(cè)協(xié)力表明やニヤ遺跡調(diào)査などを報(bào)告した。國民黨政権下の2008年12月から翌年3月にかけ臺(tái)北の歴史博物館で「樓蘭の美女」ミイラ?日中調(diào)査隊(duì)発掘「王侯合昏千秋萬歳宜子孫」錦?「西域のモナリザ」壁畫など約150點(diǎn)を展示する「絲路伝奇-新疆文物大展」が開催された。

付記:「二分法」の一例は、趙新利氏(現(xiàn)?中國傳媒大學(xué)海南國際學(xué)院院長)の早稲田大學(xué)博士論文『日中戦爭(zhēng)期における中國共産黨の対日プロパガンダ戦術(shù)?戦略-日本兵捕虜対応に見る「2分法」の意味―』(2010)に詳述され、その第6章「結(jié)論と展望」には「現(xiàn)在の中國共産黨およびその政権を見るには、その『2分法』思考法は重要な側(cè)面となる。…現(xiàn)今の中國の対外政策を理解するには非常に有意義である」と記されている。

■筆者プロフィール:小島康譽(yù)


浄土宗僧侶?佛教大學(xué)內(nèi)ニヤ遺跡學(xué)術(shù)研究機(jī)構(gòu)代表?新疆ウイグル自治區(qū)政府文化顧問。1982年から新疆を150回以上訪問し、多民族諸氏と各種國際協(xié)力を?qū)g施中の日中理解実踐家。
ブログ「國獻(xiàn)男子ほんわか日記」
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※本コラムは筆者の個(gè)人的見解であり、RecordChinaの立場(chǎng)を代表するものではありません。

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