華字メディア?日本華僑報(bào)は21日、「幼稚園バスの園児死亡事故の背後にあるもの」とする記事を掲載した。著者は同メディアの蔣豊（ジアン?フォン）編集長。

5日、靜岡県牧之原市の認(rèn)定子ども園?川崎幼稚園に通っていた3歳の河本千奈ちゃんが通園バスに5時(shí)間余りにわたって置き去りにされ、熱射病で死亡した。

記事は、「世論の圧力を受け、幼稚園は事件後に記者會(huì)見を行った。社會(huì)に対してはぎりぎりの形式的な説明をしたことになるが、事件の悪質(zhì)さは世界で認(rèn)知されている良質(zhì)で愛のある日本の就學(xué)前教育という隠れみのを粉々にしてしまったと言えるだろう」とし、「実は、日本で（今回のような事件が起こるのは）初めてではない」と指摘。過去に大阪、埼玉、福岡などの幼稚園でも児童が取り殘される事件?事故が起きており、さいたま市のある認(rèn)可保育施設(shè)では、2019年と2021年の2度にわたって園児を通園バス內(nèi)に置き去りする事故が起きていたことを紹介した。

記事は、「これまで“優(yōu)等生”とされてきた日本の就學(xué)前教育の華やかな見掛けの裏にどのような『忘れ去られた片隅』があるのか、疑問に思わずにはいられない」として、日本の就學(xué)前教育が抱える問題點(diǎn)を挙げた。

第一に、「慢性的な人手不足が日本の就學(xué)前教育の安全の質(zhì)を侵食している」とし、事件當(dāng)日は人手不足により、幼稚園の理事長兼園長が臨時(shí)で幼稚園バスを運(yùn)転していたことに言及。「理事長が臨時(shí)運(yùn)転手をしていたことがネット上で話題になり、人手の確保をめぐり非難や懸念の聲が上がっていた」と述べた。

車內(nèi)の安全裝置などを手掛ける商社?三洋貿(mào)易が幼稚園?保育園で送迎を擔(dān)當(dāng)する職員267人を?qū)澫螭诵肖盲空{(diào)査で、全體の7．9％に當(dāng)たる21人が「バスに園児を殘したまま車を離れたことがある」と回答したほか、その原因について70％が「擔(dān)當(dāng)者や職員の意識(shí)が低いから」、50％が「人手不足だから」と回答していた。

記事は、「日本では、入園できずに待機(jī)しなければならない児童の問題が國家レベルの厄介な課題となっており、高齢化、少子化を背景とした労働力不足、就學(xué)前の施設(shè)の人手不足の悩みを色濃く反映している。そして、幼稚園バスに幼児が置き去りにされ死亡するという事件は『人手不足』の一つの側(cè)面である」と述べた。

第二に、「責(zé)任意識(shí)の希薄さと有効な仕組みの欠如という“2つの甘さ”」を指摘。警察の調(diào)査によると、川崎幼稚園は登園、朝の會(huì)、クラス活動(dòng)、給食の少なくとも4回は千奈ちゃんの不在を確認(rèn)する機(jī)會(huì)があったが1回もしなかったという。

記事は、「多くの保護(hù)者が批判しているように、最も基本的で簡単な乗降者數(shù)の確認(rèn)を車に付き添うスタッフが逐一行っていれば、このような悲劇はきっと起こらなかったはずだ。日本の幼稚園バスで同種の事件が何度も発生しているのは、肝心のスタッフの責(zé)任感のなさを反映している」と述べた。（翻訳?編集/刀禰）