2022年9月27日、中國メディアの中國能源報(bào)は、原材料価格が高止まりしている新エネルギー車業(yè)界で事実上の値下げの波が起きていると報(bào)じた。

記事は、米テスラ中國法人の內(nèi)部メールで、9月16日から30日までに納車される一部モデルについて、一定の條件を満たした場合に8000元（約16萬円）の補(bǔ)助を行うとの情報(bào)が流れ、同社が事実であると認(rèn)めたことを紹介。テスラ以外にも小鵬汽車、理想汽車も似たような優(yōu)遇措置を打ち出しており、全國統(tǒng)一の小売価格を據(jù)え置いた上での「事実上の値下げ」が相次いでいることを伝えた。

その上で、原材料価格が高止まりしている中での事実上の値下げについて江西新エネルギー科技職業(yè)學(xué)院新エネルギー車技術(shù)研究院の張翔（ジャン?シアン）院長が「自動車企業(yè)にとって販売臺數(shù)は目先の利益、利潤は長期的な利益。小鵬、理想などは現(xiàn)在赤字狀態(tài)であり、販売臺數(shù)を増やすことが最重要目標(biāo)だ」と述べ、「薄利多売」によって利益の確保を目指すための一時的な措置であるとの見方を示したことを紹介した。

そして、現(xiàn)在の動きが新エネ車市場全體の値下げを引き起こすかについては張氏が「現(xiàn)在、中國の新エネ車市場が急成長しつつあり、消費(fèi)ニーズも旺盛であることを考えれば、短期間のうちに新エネ車の価格が下落することはないだろう」と予測し、中國自動車流通協(xié)會新エネ車分科會の章弘（ジャン?ホン）事務(wù)局長も「一部の材料価格は落ち著きを見せているものの、半導(dǎo)體の供給不足は依然続いている。今の優(yōu)遇措置は一時的な販促手段であり、新エネ車市場全體が値下がりする時機(jī)はまだやってきていない」と述べたことを伝えている。（翻訳?編集/川尻）