2014年6月23日、公開中の臺灣映畫「GF*BF」で、臺灣の日本語世代を追ったドキュメンタリー映畫「臺灣アイデンティティー」の酒井充子監(jiān)督とキネマ旬報(bào)元編集長の植草信和氏が、東京?六本木でトークイベントに參加した。酒井監(jiān)督はヤン?ヤーチェ（楊雅［吉吉］）監(jiān)督について「同世代だと直感した。2作目とは思えない」と絶賛した。

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1980年代後半から現(xiàn)在まで臺灣激動の30年を、男女3人の愛と友情、葛藤に重ねた作品。劇中描かれる學(xué)生運(yùn)動について、酒井監(jiān)督は當(dāng)時の臺灣が「（戒厳令が解除され）やっと自由が來て、學(xué)生たちが聲を上げられるようになった時期」と説明。作品の時代に至る背景を「50?60年代、共産黨のスパイと疑われて拷問を受けたり、無実の罪で処刑された人がたくさんいた」と語った。

また、作品に登場する日本語や歌など日本の影響について、酒井監(jiān)督は「ファッションとしてより、臺灣の脈々と続く歴史の中で殘っている日本語」と指摘。中國語カバーで歌われた森進(jìn)一の「港町ブルース」も「臺灣で大ヒットした。日本の歌と知らない人が多いそうです」と話した。

ともにホウ?シャオシェン（侯孝賢）監(jiān)督の代表作「悲情城市」（89）が臺灣との本格的な出合いになっという二人。植草氏は「公開時に初めて臺灣へ行き、臺灣の空気を吸い、臺灣という國を知った」と振り返った。酒井監(jiān)督は「初めて『悲情城市』を観た時、映畫で描かれていることがまったく分からなかった。その後いろいろと臺灣映畫を観て、一番印象に殘っているのはツァイ?ミンリャン（蔡明亮）監(jiān)督の『愛情萬歳』（94）。臺北がとても魅力的に描かれていて、臺灣へ行くきっかけをくれた」と語った。

さらに、「GF*BF」のヤン監(jiān)督を「同世代だ」と直感したという酒井監(jiān)督?！?作目とは思えない。（冒頭の舞臺となった）高雄の緑が濃い感じが魅力的に描かれていて、臺灣が大好きな私としてはうれしかった」と絶賛していた。（文/遠(yuǎn)海安）

「GF*BF」（2012年、臺灣、原題：女朋友。男朋友）

監(jiān)督：ヤン?ヤーチェ（楊雅［吉吉］）

出演：グイ?ルンメイ（桂綸［金美］）、ジョセフ?チャン（張孝全）、リディアン?ヴォーン（鳳小岳）

シネマート六本木、シネマート心斎橋ほかで全國順次公開中。

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