Record China 2022年10月10日(月) 12時(shí)30分
拡大
中國(guó)で「食文化の異変」が進(jìn)行中だ。“悠久のグルメ國(guó)”だったはずなのに人々が「食」を重視しなくなった。経験ある調(diào)理人が仕事の場(chǎng)を失う狀況も発生しているという。
ビジネス情報(bào)などを紹介する中國(guó)メディアのDT財(cái)経はこのほど、自國(guó)の食文化の現(xiàn)狀と変化を紹介する記事を発表した。さまざまな狀況を列記した上で、「食にこだわる」ことで代表的な國(guó)をフランス、そうではない國(guó)として米國(guó)を挙げ、「中國(guó)人の未來がどちらに似てくるかは、すでに答えが出ている可能性が高い」と主張した。
「食へのこだわり」が衰退した大きな原因の一つが、大家族の消失だ。最新の人口調(diào)査によれば、中國(guó)で1世帯を構(gòu)成する平均人數(shù)は3人を下回った。かつてのように「大勢(shì)の家族のために時(shí)間をかけて調(diào)理する」ことに対しての動(dòng)機(jī)を失いがちだ。
食材を3時(shí)間も5時(shí)間もかけて煮込む光景は、もはやネット投稿用の素材になった。そうでもないかぎり、モチベーションを持てないのだ。また若者は、食後の食器洗いのことを考えただけでも、調(diào)理の意欲を失ってしまう。
結(jié)果として、若者の食生活は家庭においてもファストフード化した。多くの人が調(diào)理済み食品を購入し、電子レンジを使った「ワンタッチ加熱」で食事を用意する。宅配で取り寄せた料理を食べ、次の食事には食べ殘しを「ワンタッチ加熱」するだけで済ませる場(chǎng)合も多い。
2019年から20年にかけては、キッチン用小型家電の売り上げが急増した。しかし21年には落ち込んでしまった?!溉恕─{(diào)理に再注目している」との見方は、幻想だった。多くの人は「素晴らしい生活」をしているイメージを求めただけだった。そのために、目新しいキッチン用家電を衝動(dòng)買いしたことが、一時(shí)的な売り上げ増の実情だった。
キッチン用小型家電の売れ筋商品は、ソーセージづくり用の腸詰機(jī)、ヨーグルト製造機(jī)、串焼き機(jī)、麺練り機(jī)、もやし栽培機(jī)などだった。中國(guó)家電ビジネス協(xié)會(huì)の張剣鋒常務(wù)副會(huì)長(zhǎng)は「小型家電の研究開発のための投資を決めるカギは今後、既存の製品に研究を追加するのではなく、新たな分野の製品開発だ」と説明した。メーカーにとって、消費(fèi)者に新たなイマジネーションを提供することが重要になっていくとの考えだ。
新型コロナウイルス感染癥のために、飲食店に足を運(yùn)んで食事をすることにもブレーキがかかった。そのために増えたのが、家庭へのデリバリーだ。経済面では中間層に相當(dāng)する人が、特に多くデリバリーを利用している。ただし中間層の人々の場(chǎng)合、將來の不確実性を考慮して、出費(fèi)を抑える傾向も強(qiáng)い。その結(jié)果、普段は「費(fèi)用対効果」がよいと思われるデリバリー食品で「間に合わせ」に済ませて、週末などになりようやく外食をして、「命の洗濯」をするパターンが発生した。
これらの狀況により、中國(guó)の「食の世界」で進(jìn)行しているのが、畫一化という現(xiàn)象だ。企業(yè)が経営するデリバリー?サービスで屆けられる食べ物は、どの家庭に屆けられる場(chǎng)合でも均一だ。つまり、多くの家庭が同じ缶詰を買って食しているのと同様の狀況だ。
そして人気が出ている料理は焼肉と火鍋(鍋料理)だ。21年上半期についてのある調(diào)査によると、上海市と南京市では、「美食」についての検索回?cái)?shù)累計(jì)が最も多かったのは焼肉で2番目が火鍋だった。重慶市では火鍋がトップで焼肉が第2位だった。
この狀況は、業(yè)界側(cè)にも利點(diǎn)がある。複雑な調(diào)理をこなせる調(diào)理人を必要としないことだ。また、味を一定にすることも容易だ。デリバリーや飲食店ではチェーン化が進(jìn)んだ。そのような業(yè)態(tài)では、セントラルキッチンで可能な限りの加工をして、店舗での手間をできるだけ省くことに努力する。その結(jié)果、店舗においての調(diào)理師の経験が不要になっている。技術(shù)力ある調(diào)理師ならば、高級(jí)飲食店で働くことができるが、一般的な調(diào)理師が働ける場(chǎng)は少なくなった。
中國(guó)の飲食店といえば、廚房では調(diào)理人が「鍋を振って炒め物を作る」光景が一般的だった。しかし、大都市では、炒め物をメニューの主力とする庶民的な飲食店が減少している。炒め物を食べようと思えば、高級(jí)なホテルや飲食店にいかざるをえなくなる変化が進(jìn)行中だ??亭巫⑽膜藦辘袱?、新鮮な食材の処理から始めて炒め物を作る飲食店が健在なのは、四川と重慶、広東、広西ぐらいの地域に減少してしまったという。
これらの狀況の根本的な原因になっていることは、人々の間で「自分を向上せねばならない」や「時(shí)間が足りない」といった意識(shí)が強(qiáng)まったことだ。人々は疲れてしまい、もはや「どうすれば本格的でジューシーな肉まんを食べることができるか」と思いをめぐらすことが嫌になってしまった。
人々が時(shí)間に追われる狀況は、今かかえている仕事にだけ由來するのではない?!袱瑜甓啶蝿?dòng)畫を見たい」「引っ越しを考えたい」「転職したい」「チャットをせねば」など、限られた時(shí)間のなかで、自分自身を次々に「切り替えて」、多くのことをこなすようになった。多くのことを次々にこなさねば、チャンスを逃がすかもしれないという恐怖感が発生する。さまざまなことに優(yōu)先順位をつけねばならない?!甘场工蝺?yōu)先順位は後退した。
「食」について、「均質(zhì)なものでも気にせず、手っ取り早く食べられることを優(yōu)先する」?fàn)顩rは、米國(guó)のファストフード文化と同じだ。経済開発機(jī)構(gòu)(OECD)の16年の調(diào)査では、先進(jìn)國(guó)國(guó)民のなかで飲食に費(fèi)やす時(shí)間が最も長(zhǎng)いのはフランス人で、平均で1日當(dāng)たり2時(shí)間13分だった。米國(guó)人は1時(shí)間2分と、フランス人の半分以下だった。中國(guó)人は1時(shí)間40分だった。
「食」について、中國(guó)人の未來が米國(guó)人とフランス人のどちらに接近していくか。答えはすでに出ている可能性が高い。(翻訳?編集/如月隼人)
この記事のコメントを見る
Record China
2022/10/8
Record Korea
2022/10/7
ピックアップ
we`re
RecordChina
お問い合わせ
Record China?記事へのご意見?お問い合わせはこちら
業(yè)務(wù)提攜
Record Chinaへの業(yè)務(wù)提攜に関するお問い合わせはこちら
この記事のコメントを見る