2020年10月20日、環(huán)球時(shí)報(bào)は、中國(guó)主導(dǎo)の新しい世界秩序構(gòu)築を恐れる米國(guó)の対中圧力が、「ブーメラン」となり自らを傷つける可能性について論じた英メディアUnHerdの18日付文章を紹介した。以下はその概要。

米國(guó)が近ごろ、先進(jìn)的な半導(dǎo)體の対中輸出を厳しく制限し始めたが、その規(guī)制は奇妙に見える。米國(guó)にとって中國(guó)は輸出総額の15％近くを占める2番目に大きい輸出市場(chǎng)であり、しかも米國(guó)はグローバルなビジネス活動(dòng)を促進(jìn)してそこから利益を得ている。規(guī)制措置は自らのアイデンティティーに逆行するように思える。

世界に対してこの政策を説明するのに、商務(wù)長(zhǎng)官ではなくサリバン大統(tǒng)領(lǐng)補(bǔ)佐官が出てきた。安全保障が擔(dān)當(dāng)で、経済は擔(dān)當(dāng)外であるはずのサリバン補(bǔ)佐官による「中國(guó)は國(guó)內(nèi)外において、経済、政治、安全保障、技術(shù)の分野を橫斷した、西側(cè)と対立する、自由のないビジョンを推進(jìn)しつつある。中國(guó)は國(guó)際秩序を再編する意図を持つとともに、絶えずパワーを強(qiáng)めている唯一の競(jìng)爭(zhēng)相手だ」という言論は、冷戦時(shí)代を想起させる。

サリバン補(bǔ)佐官の聲明は「米國(guó)は中國(guó)を恐れている」としか解釈のしようがない。米國(guó)は中國(guó)を恐れるだけでなく、シナリオを破り捨ててまで彼らの言う「中國(guó)による脅威」に抗おうとしている。ロシアと異なり他國(guó)を侵略したことがないにもかかわらず、バイデン政権は中國(guó)に制裁を科している。

米國(guó)による対中規(guī)制は懲罰的な意味合いを持つ一方で、逆効果になる可能性が高い。規(guī)制では米國(guó)製半導(dǎo)體の対中輸出を禁止するだけでなく、半導(dǎo)體の設(shè)計(jì)、製造過(guò)程で米國(guó)製のツール、ソフトウェアを使う外國(guó)の半導(dǎo)體メーカーに許可申請(qǐng)を出すよう求めているが、これでは制限のない広い市場(chǎng)を得るために他國(guó)が米國(guó)のツールやソフトウェアではなく代替製品を使いたくなるのは明らかだ。

しかも、今回の規(guī)制では米國(guó)人による中國(guó)の半導(dǎo)體メーカーとの協(xié)力にも制限を設(shè)けたが、これは米國(guó)人の半導(dǎo)體産業(yè)に従事するモチベーションを削ぐことになり、米國(guó)の半導(dǎo)體研究開発、生産にとっては悪影響だ。

サリバン補(bǔ)佐官は「われわれの目標(biāo)は、パートナーに対し全ての問(wèn)題で立場(chǎng)を一致させるよう強(qiáng)要するものではない。われわれは、世界を硬直化した陣営に分けるつもりはない」と述べているが、実際のところ米國(guó)はそのどちらとも手に入れようとしているのではないか。しかし、米國(guó)は自らの実力をあまりにも買いかぶりすぎている。

米國(guó)が規(guī)制を発表した數(shù)日後、ドイツのショルツ首相が中國(guó)のデカップリングについて「誤った答え」と述べるとともに、11月の北京訪問(wèn)を決定した。これこそ英明な行動(dòng)であり、米國(guó)が見習(xí)うべきなのだ。（翻訳?編集/川尻）