日本で発行されている華人向けの新聞、中文導(dǎo)報(bào)（電子版）に25日、「日本の電子製品はほぼ全滅」とする記事が掲載された。

記事はまず、「20年前、ソニー、松下、シャープなどの日本企業(yè)は、世界的に有名な高級消費(fèi)者向け電子製品ブランドで、テレビから電子レンジ、デジタル音楽プレーヤーまで家電製品のほぼすべてを製造しており、世界には匹敵できる企業(yè)が一つもなかった。製品は高価だが消費(fèi)者の目には品質(zhì)の象徴であり、売り切れることもよくあった。（それから）十?dāng)?shù)年後、これら日本の消費(fèi)者向け電子製品大手は『祭壇から落っこち』、身売りや合併、組織再編など、歯を食いしばって我慢していることの多くはただ黒字転換するためだ」と論じた。

その上で、各メーカーの狀況について次のように伝えている。

■東芝

ノートPC、テレビ、その他家電製品のパイオニアだが、今では生き殘るために銀行に依存して苦しみもがく日本企業(yè)の列に加わっている。

1世紀(jì)以上にわたって事業(yè)を展開し、かつてはノートPCからメモリチップに至るまで、トレンドをリードするイノベーションで知られていた。日本発のレーダーを開発し、電子レンジやノートPCなど多くの「國産第1號」は「國産品の光」とも稱された。

しかし、製品イノベーションの道で中國や韓國の企業(yè)に敗れてしまった。その後、他の事業(yè)に目を向け、米國企業(yè)のウェスチングハウス?エレクトリックを買収して原子力産業(yè)に資金を投入した。

2015年には大規(guī)模な會(huì)計(jì)スキャンダルにより苦境に陥り、株価は數(shù)カ月で半分以上も下がった。加えて、原子力への賭けも失敗し、米國の原子力部門は大幅な遅延とコスト超過で63億ドルの損失を計(jì)上して破産法適用の申請を余儀なくされ、（東芝は）生計(jì)を維持するためにフラッシュメモリチップ事業(yè)や他の資産を売卻した。

■シャープ

1980年代にはハイエンドのコンピューターやビデオデッキ、ポータブルカセットプレーヤーで知られていた。世界初の液晶ディスプレーを用いた電卓を発売した。液晶テレビ「AQUOS」は2006年5月31日に世界累計(jì)生産臺(tái)數(shù)1000萬臺(tái)を達(dá)成した。

その後は円高と世界的な金融危機(jī)により需要が崩壊したため、何年にもわたって倒産の瀬戸際を徘徊（はいかい）。銀行からの2回の支援によって持ちこたえた。2015年には巨額の赤字と世界で約5000人の人員削減を発表した。

16年2月4日に臺(tái)灣の鴻海（ホンハイ）グループによる55億ドル規(guī)模の買収計(jì)畫を受け入れ、同年6月23日に鴻海精密工業(yè)の出資を受け入れ、鴻海傘下に入った。17年3月15日には液晶テレビの國內(nèi)生産から撤退する方針を明らかにし、AQUOSブランドを鴻海精密に渡した。

■オリンパス

精密?光學(xué)技術(shù)を代表する世界のトップ企業(yè)の一つ。顕微鏡メーカーから、カメラメーカーおよび醫(yī)療機(jī)器サプライヤーへと発展し、事業(yè)分野は醫(yī)療、ライフサイエンス、畫像処理、産業(yè)機(jī)械にまで及ぶ。

2011年、13年にわたる総額約17億ドルの不正な粉飾會(huì)計(jì)が発覚。18年には中國の深センに設(shè)立した企業(yè)が赤字続きで人員を削減。19年にはデジタルカメラを製造していた中國の子會(huì)社を譲渡。20年に韓國でカメラ事業(yè)から撤退した。21年1月1日にはカメラ、レコーダー、望遠(yuǎn)鏡を含む映像事業(yè)を日本産業(yè)パートナーズ（JIP）に譲渡した。

今年8月29日には同社の科學(xué)事業(yè)を手掛ける子會(huì)社を米投資ファンドのベインキャピタルに約4276億円で売卻すると発表した。経営資源を醫(yī)療機(jī)器分野に集中する。

■三洋電機(jī)

60年以上にわたって大阪（府守口市）に本社を置き、モニター、攜帯電話、デジタルカメラ、機(jī)械、バイオ醫(yī)薬品などを製造してきた。

2004年の新潟県中越地震で半導(dǎo)體工場が被災(zāi)したことにより05年3月期の赤字に続き、06年3月期も約2050億円の赤字を計(jì)上。05年には地球環(huán)境と一體の企業(yè)を目指す新たなビジョン「Think GAIA」を発表し、充電池や太陽光発電、エアコン、ハイブリッド車用バッテリー、カメラ「Xacti」、プロジェクター、攜帯電話などの電子機(jī)器に多額の投資を行った。

06年11月24日に大幅な赤字と人員削減を発表。09年にパナソニックに買収され子會(huì)社となった。

■ソニー

消費(fèi)者向けおよび業(yè)務(wù)用電子機(jī)器の世界的メーカーの一つであるだけでなく、世界最大のゲーム機(jī)メーカー、ゲームソフトパブリッシャーでもある。

2013年には米國本社ビルを11億ドルで売卻し、同會(huì)計(jì)年度に12億6000萬ドルの損失を出した。14年にはPC事業(yè)の売卻を発表し、損失は21億ドルに拡大。15年には米國內(nèi)のソニーストア31店舗のうち20店を閉鎖し、グループで1500人以上を削減した。

記事は「これらの企業(yè)が沒落した主因は、トレンドの変化に気を配らず、海外の競合他社に敗れたことにある」と指摘。一方で「ブレークスルーと生存のチャンスを求めて努力しているブランドもある。ソニーはゲーム分野での影響力拡大に努めている。ただ成功するかどうかは誰にも分からず、険しい道であることは明らかだ」とした。（翻訳?編集/柳川）