華為技術(shù)（ファーウェイ）で常務(wù)取締役や端末ビジネスグループ(端末BG)の最高経営責(zé)任者（CEO）などを務(wù)める余承東氏は4日午後、広東省東莞市內(nèi)で始まった開発者會(huì)議で、同社開発のハーモニーOSを搭載したファーウェイ製機(jī)器が前年同期の2．23倍に相當(dāng)する3億2000萬臺(tái)に達(dá)したと紹介した。同社が「ハーモニーOSコネクト」の認(rèn)証を授與した製品の出荷量は同3．12倍の2億5000萬臺(tái)に達(dá)したという。

同社端末BGソフトウエア部の龔體総裁は、2019年発表のハーモニーOS1．0では、自社が新たに制作したコードはわずか492萬行しかなかったと紹介。それまでの自社及び中國(guó)ソフトウエア業(yè)界による10年間に渡る蓄積を活用したという。

ただし、開発はその後も続き、現(xiàn)在までに自社で制作したコードだけで2396萬行に達(dá)した。龔総裁は「われわれは一刻たりとも、休む気持ちにはなれない」と表現(xiàn)した。

■ハーモニーOSは米國(guó)という“曹操”に抗する孔明の策？

ハーモニーOS開発の発端は、創(chuàng)業(yè)者の任正非氏が12年の會(huì)議で行った問題提起だった。任氏は、ファーウェイが他者が開発したOSを使えなくなるという「糧食の道を斷たれる」?fàn)顟B(tài)になった場(chǎng)合に備えて、どのようなことができるかと問いかけた。

その結(jié)果、いざという時(shí)のバックアップとしてハーモニーOSが始まった。しかし、米國(guó)の圧力により、攜帯用の既存の二大OSであるアンドロイドとiOSの利用に大きな制約が生じた今となっては、ハーモニーOSが築きつつある地歩はファーウェイにとって、ちょうど三國(guó)時(shí)代に魏の曹操などに対抗するために蜀の地を確保した諸葛亮（孔明）の戦略にも似た意味を持つようになった。龔総裁は「天下を三分し、その一つを保つ」と表現(xiàn)し、ハーモニーOSは「世界にもう一つの優(yōu)れた選択肢を與えるもの」と述べた。

インターネット部門で起業(yè)関連の投資を行う郭濤氏は中國(guó)國(guó)産のハーモニーOSについて「機(jī)能面では問題ない。良好なユーザー體験と、外部が開発するアプリが競(jìng)爭(zhēng)の鍵となった」と指摘した。ハーモニーOS搭載機(jī)器が急増したのは、マルチスクリーンやマルチシーンといった機(jī)能がすぐれているためユーザー數(shù)が増え、そのことでアプリ開発業(yè)者がハーモニーOSに関連する開発を手掛ける事例が急増するなどの現(xiàn)象につながったという。そしてハーモニーOSで使えるアプリが増加することは、ハーモニーOS搭載機(jī)器を求める消費(fèi)者を増やし、搭載機(jī)器の出荷臺(tái)數(shù)を増やすことにつながる。

■ハーモニーOS関連で「開発者殺到」の現(xiàn)象が発生

現(xiàn)在、ハーモニーOS関連の開発業(yè)者は400萬、うちスマートフォンアプリの開発者は40萬に達(dá)したという。これほどまでに関連開発業(yè)者が生じたことについて龔総裁は、「過去4年間にわたり、開発者の聲に耳を傾けた。開発者が抱える問題を（自社側(cè)の）前進(jìn)力と原動(dòng)力にしようと努力した。開発者が最も注目するのは効率、性能、安全性、コストの4分野だ」と説明した。

龔総裁によると、例えばコストに関連して開発者が重視するのは、大規(guī)模アプリケーションやマルチデバイスアプリケーションの開発コストの問題などだ。開発者が抱える問題を解決するために、ハーモニーOSは関連するアプリ開発で「1度の開発で、多くの使い道が生じる」などの工夫に力を入れた。つまり開発者が個(gè)別のデバイスのために、アプリをそれぞれ開発する必要がないよう心掛けた。このことが、開発業(yè)者にとっての収益向上に結(jié)びついているという。

■時(shí)代のトレンド“IoT”への適合性がハーモニーOSの強(qiáng)み

また、特定の開発業(yè)者のためだけでなく、業(yè)界全體のためにオープンソースにして、ハーモニーOSを取り巻く環(huán)境を共同構(gòu)築することにも努めている。

龔総裁が言う「業(yè)界」とは、攜帯電話関連だけではない。各種ウェアラブルデバイスやスマートホームなど、極めて広い分野を念頭においている。ファーウェイの社是の一つが「デジタル技術(shù)ですべてのものをつなげる」だ。従ってハーモニーOSも、全てのものを?qū)澫螭摔工毪长趣驈?qiáng)く意識(shí)して開発されてきた。この點(diǎn)が、アンドロイドやiOSと比べた場(chǎng)合のハーモニーOSの強(qiáng)みとされている。

興業(yè)証券の研究リポートはハーモニーOSについて「マルチスマート端末向けにあらゆるシーンに対応する」「その主な目的は、消費(fèi)者に端末を跨ぐシームレスな體験を提供することだ。ハーモニーOSにより攜帯電話、パソコン、タブレット、テレビ、自動(dòng)車、スマートウェアラブルなどの機(jī)器を一つに接続し、1種のOSで一括管理することができる」と評(píng)価した。（翻訳?編集/如月隼人）