2022年11月7日、中國(guó)メディアの界面新聞は、「國(guó)産果物はいつになったら尊厳を取り戻せるのか」とする文章を掲載した。

文章は、中國(guó)國(guó)家統(tǒng)計(jì)局のデータとして、2021年における中國(guó)の果物生産量が2億9970萬(wàn)トンだったと紹介しつつ、世界最大の果物生産國(guó)である一方で毎年1200萬(wàn)トンが廃棄され、4000億元（約8兆円）の損失が出ていると指摘。中國(guó)産の果物は?！┹斎牍铯巍噶畞蚀嫫贰工趣筏茠Qわれ、その結(jié)果中國(guó)の果物品種には重度の外國(guó)依存が生じ、地場(chǎng)品種が育たず、産業(yè)の発展も緩慢となり、低級(jí)と同質(zhì)化が國(guó)産果物のレッテルになってしまったと伝えた。

そして、昨年3月には柑橘の一種である「沃柑」の特産地として知られる広西チワン族自治區(qū)南寧市武鳴區(qū)で、果実の見(jiàn)た目を良くするために栽培農(nóng)家が勝手に抗菌農(nóng)薬の希釈濃度を高め、安全性が損なわれる問(wèn)題が発生した事例を取り上げ「このような問(wèn)題は國(guó)産果物の亂れた狀況の縮図にすぎず、一向に解決できていない」と指摘。國(guó)産果物に関するルールが不足しているため、農(nóng)家たちは流行に乗って盲目的に果物を栽培し、品質(zhì)が悪化して価格も下がり、さらには評(píng)判や信頼も失なわれていったとしている。

また、ブドウの高級(jí)品種であるシャインマスカットも最たる例であり、功利を急ぐ風(fēng)潮が橫行し、環(huán)境や技術(shù)などお構(gòu)いなしに栽培を拡大したことで品質(zhì)が玉石混交となり価格が大きく下落する結(jié)果になったと伝えた。

その上で、國(guó)産果物と輸入果物の差は主に安全、品質(zhì)、ブランド、食味などの面に現(xiàn)れるとし、輸入果物の生産國(guó)は多くが工業(yè)化された栽培方法により高い著果率を確保するとともに、光センサーを採(cǎi)用して色彩、重さ、糖度、水分といった各指標(biāo)に近い果実を選別して包裝、出荷することで品質(zhì)の良さ、均一性が保たれている一方、中國(guó)では標(biāo)準(zhǔn)化された果物の品質(zhì)管理體系がなく、質(zhì)の劣る製品が混じっている現(xiàn)象が跡を絶たないのだと解説した。

文章は、海外で品種をめぐる知財(cái)権の監(jiān)督管理が厳しくなる中、中國(guó)政府が輸入果物への依存によって生じうる問(wèn)題を意識(shí)するようになり、2021年には「中央一號(hào)」文書(shū)にて國(guó)産品種育成の強(qiáng)化を提起したと紹介?！弗愆`マは一日にしてならずであり、市場(chǎng)化に向けた研究開(kāi)発、標(biāo)準(zhǔn)化された栽培、サプライチェーンの整備などわが國(guó)の果物産業(yè)には早急な改善が待たれる事柄が非常に多く、みんなで努力していかなければならない。とはいえ、問(wèn)題を直視せずにいつまでも『寢そべり』常態(tài)を続けていれば、國(guó)産果物の未來(lái)はいつになっても見(jiàn)えてこないのである」と評(píng)した。（翻訳?編集/川尻）