2022年11月9日、中國(guó)メディア?新京報(bào)は、電気自動(dòng)車（EV）用バッテリーのリサイクル価格が高騰しており、新品より高くなる現(xiàn)象が発生していることを報(bào)じた。

記事は、鉄鋼業(yè)界の情報(bào)サービス企業(yè)である上海鋼聯(lián)のデータとして、11月8日のバッテリー用炭酸リチウム価格が1トン當(dāng)たり3000元（約6萬(wàn)円）上昇して、1トン57萬(wàn)9000元（約1170萬(wàn)円）の過去最高値を記録したと紹介。種々の要因により今後の供給狀況は渋いと予測(cè)されており、今後1トン60萬(wàn)元（約1200萬(wàn)円）以上にまで価格が高騰する可能性も否定できないと伝えた。

そして、炭酸リチウムなどのバッテリー用材料価格高騰に伴い、廃棄となったEV用バッテリーの価格も急上昇しており、昨年は最低で新品価格の60％前後だった買取価格が今年は100％、さらには200％以上に達(dá)するという逆転現(xiàn)象が起こっているとし、中國(guó)國(guó)內(nèi)のバッテリーリサイクル業(yè)界に明確な定価制度がないこと、非正規(guī)市場(chǎng)にてオークション形式によるリサイクルが橫行していることなどから価格が一層上昇していると紹介した。

また、中國(guó)自動(dòng)車工業(yè)協(xié)會(huì)の関係者が「バッテリーの原材料価格が大幅に上昇し続けているため、バッテリーリサイクル業(yè)者は廃棄になった電池を処理し、その中にある貴金屬材料を売るだけで利益が出るような狀況だ」と語(yǔ)ったことを伝えている。

使えなくなったバッテリーのリサイクル體系はなおも整備されておらず、正規(guī)のルートによるリサイクル料は多くないという。記事は、このような狀況の中で、リサイクル企業(yè)が契約形式によりバッテリーメーカー、材料メーカーから廃棄品を回収してニッケル、コバルト、リチウムなどの金屬を取り出し、そこから再びバッテリー用ニッケル、コバルト硫酸塩、リチウム塩を生産、バッテリーやその材料メーカーに戻すという秩序あるリサイクルの仕組みを作る動(dòng)きが進(jìn)んでいると紹介した。

そして、業(yè)界関係者の話として將來的にはリサイクルがニッケル、コバルト、リチウムなどの資源を供給する主要ルートの一つになるとし、2030年には低く見積もってもニッケル、コバルト、リチウムなどの資源の50％がリサイクル品になり、同年における中國(guó)のEV用バッテリーリサイクル市場(chǎng)規(guī)模は758億4000萬(wàn)元（1兆5000億円）、楽観的に見積もれば1000億元（約2兆円）を超える見込みだと伝えた。

このため、バッテリーメーカーや自動(dòng)車メーカーなど新エネルギー産業(yè)関連の企業(yè)が続々と資源のリサイクルに関する戦略提攜を結(jié)び始めており、10月末には新興EVメーカーの愛馳汽車が天奇股フェンやその出資企業(yè)と資源リサイクル促進(jìn)の提攜を、5月にはBMWが華友循環(huán)とEV用バッテリー材料のクローズドループリサイクル提攜をそれぞれ結(jié)び、4月にもBYDが浙江省臺(tái)州市にバッテリーリサイクルを扱う新會(huì)社を設(shè)立したと紹介。このほか、フォルクスワーゲン、日産、ホンダ、ボルボ、ルノーなどの大手自動(dòng)車メーカーも動(dòng)きを見せているとした。（翻訳?編集/川尻）