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鑑真の精神を継承し友好都市の発展を促進(jìn)する「鑑真和上 中日學(xué)生交流プロジェクト」

人民網(wǎng)日本語版    2022年11月11日(金) 11時(shí)40分

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「2022鑑真和上 中日學(xué)生交流プロジェクト」の中日學(xué)生交流結(jié)団式が開催された。寫真は22年9月25日、奈良の唐招提寺を訪問した中日學(xué)生交流団(撮影?呉穎)。

「鑑真和上は5度の失敗や失明といった幾多の困難を乗り越えて、6度目に、ついに日本への渡海に成功し、戒律を日本に伝え、日本の仏教文化を変え、人々に大きな影響を與えた。日中両國の現(xiàn)在の情勢の下で、日中交流を促進(jìn)するために、たゆまず努力して困難を克服する鑑真和上の精神は、日本人として真剣に學(xué)ぶ価値がある」。9月初めに開催された「2022鑑真和上 中日學(xué)生交流プロジェクト」の中日學(xué)生交流結(jié)団式で、ある日本人青年は感慨深げにそう語った。

東京上野公園の「不忍池」のほとりで行われた結(jié)団式では、中日両國の青年約20人が、除幕したばかりの「鑑真像」の前で、中日友好交流史を振り返ったり、鑑真の足跡を追想したりして、中日友好のために役に立ちたいという願(yuàn)いを強(qiáng)めていた。

結(jié)団式に參加したある中國人留學(xué)生は取材に対して、「鑑真和上は日本で、仏教の教義だけでなく、唐の時(shí)代の文字や絵畫、書道、醫(yī)學(xué)、建築といった先進(jìn)的文化も伝え、中日文化交流、民間交流の先駆者となった。両國の長きにわたる友誼や友好交流の歴史を象徴している」と語った。

また別の中國人留學(xué)生はあいさつの中で、「中日両國の青年が人生観や世界観などを率直に語り合い、歴史を教訓(xùn)とし、調(diào)和しながら共存、共生できるアジアの國際秩序をいかに作り上げるかを探求し、鑑真和上を模範(fàn)として、中日の間に友誼の懸け橋を築くことを願(yuàn)っている」と語った。

▼15年で開催12回目となる「鑑真和上 中日學(xué)生交流プロジェクト」 中日青年友好交流を黙々と促進(jìn)

「鑑真和上 中日學(xué)生交流プロジェクト」は2008年に始まり、今年ですでに12回目を迎えた。特定非営利活動(dòng)法人(NPO)亜細(xì)亜新生交流協(xié)會(huì)の理事長を務(wù)める、亜細(xì)亜大學(xué)の范雲(yún)濤教授によると、鑑真の足跡を辿り、中日両國の青年に友好交流を展開して、相互理解を増進(jìn)してもらおうと、范教授は早稻田大學(xué)の故?木下俊彥教授と2007年5月から同プロジェクトを計(jì)畫し始め、翌2008年9月から実際にスタートさせた。日本各地の青年55人がフェリー「新鑑真」に乗って大阪を出発し、3日後に上海に到著し、揚(yáng)州などを訪問した。そして、大明寺といった鑑真ゆかりの遺跡を見學(xué)したほか、上海や南京、揚(yáng)州といった地域で中國人大學(xué)生と対面の交流を行った。

2022年9月26日、「2022鑑真和上 中日學(xué)生交流プロジェクト」の総括會(huì)議で発言する谷美里さん (撮影?呉穎)

第1回「鑑真和上 中日學(xué)生交流プロジェクト」に參加したという谷美里さんは、「中國を?qū)g際に訪問して、中國の青年と直接交流し、偏見を抱かずに日中関係について共に考える機(jī)會(huì)となった」と振り返り、「それが、プロジェクトに參加する理由でもあり、同じ志を持つ友人もできた。それら友人とは今でも、日中友好の懸け橋となることができるよう一緒に頑張っている」と話した。

新型コロナウイルスの影響で、「鑑真和上 中日學(xué)生交流プロジェクト」は2年にわたり中斷した。中日國交正?;?0周年到來前夜となった9月23日から26日にかけての4日間、中國人青年8人と日本人青年7人がついに再會(huì)。東京、大阪、奈良などで活動(dòng)を展開した。例年のように海を渡って中國に行くことはできないものの、中日両國の青年は活動(dòng)期間中、中國の南京や揚(yáng)州、蘇州、西安といった地域の大學(xué)生約100人とインターネットでつながり、中日関係やアジアの未來、鑑真の精神、中日友好などを話題に、活発なディスカッションを行った。また、鑑真が建立した唐招提寺を見學(xué)し、山蔭誠悟録事の鑑真と日本の深い縁に関する説明を聞き、鑑真の不屈の精神、中日友好交流史を切り拓いたエピソードを追想した。

▼中日の懸け橋を築き、友好都市交流史を切り拓く

鑑真は12年の間に5度の渡航失敗と失明を経験し、753年についに日本への渡航に成功し、奈良に唐招提寺を建立。中國を訪問した「遣唐使」らと共に、中日友好の懸け橋を築いた。

この「懸け橋」により、約1300年前、奈良と西安は緊密に結(jié)ばれた。現(xiàn)在の奈良にあった「平安京」は當(dāng)時(shí)の日本の都として、唐の首都?長安、現(xiàn)在の西安を模倣して形作られた。その友好の歴史を継承し、発揚(yáng)すべく、奈良県と陝西省は2011年、友好関係を締結(jié)した。また鑑真和上が生まれた揚(yáng)州市も2010年に奈良市と友好関係を締結(jié)した。

「2022鑑真和上 中日學(xué)生交流プロジェクト」の中日學(xué)生交流団が奈良を訪問した際、奈良県知事公室國際課の辻祥子課長が、奈良と中國の非常に長い友好関係の歴史や現(xiàn)在展開されている交流活動(dòng)について紹介し、「鑑真は不屈の精神を示し、失明といった重なる困難を乗り越えて日本に渡海し、仏教の戒律のほか、食料や仏教の経典、刺繍といったたくさんの文化財(cái)や技術(shù)を伝えた。その時(shí)日本に伝わった唐の文化は今でも日本文化に大きな影響を與えて続けている」と語った。

2022年9月25日、奈良の唐招提寺を訪問した「2022鑑真和上 中日學(xué)生交流プロジェクト」の中日學(xué)生交流団 (撮影?呉穎)

辻課長によると、鑑真が切り拓いた中日友好という大事業(yè)を継承すべく、奈良県と陝西省は現(xiàn)在、科學(xué)技術(shù)や文化観光、スポーツ?教育、文化遺産保護(hù)、環(huán)境保護(hù)といった幅広い分野で交流を展開している。長い歴史を誇る奈良県と陝西省は、考古學(xué)や文化財(cái)保護(hù)をめぐる交流を特に重視している。例えば、2014年から、奈良県立橿原考古學(xué)研究所は陝西省の西北大學(xué)に研究者を6度派遣し、文化財(cái)保護(hù)の分野の専門技術(shù)交流を展開。良好な交流関係を築いてきた。

また奈良県は友好関係を受け継ぐ若い世代の育成も非常に重視している。辻課長は、「2013年から、當(dāng)県は國際交流や異文化理解に関心を持つ日本の若者が上海や揚(yáng)州、西安などに行くよう企畫してきた。中國の同年代の若者と交流したり、奈良と同じく長い歴史、文化を誇る名所舊跡を見學(xué)したりするほか、西安では若者が交流した中國の大學(xué)生の家に一晩泊まるよう企畫している。そうすることで、日本の若者が中國についてもっと直に理解することができる」と紹介した。

さらに日本の青年は西安で毎回、阿倍仲麻呂の記念碑を見學(xué)していることを紹介し、「阿倍仲麻呂を代表とする『遣唐使』が、唐の先進(jìn)的文化や制度を日本に伝え、鑑真と同じく、日中友好交流の懸け橋を築く先駆者となった。記念碑を見學(xué)するというのは、日本の若者が中國を?qū)g感する文化體験となっている」と話した。

▼「山川域を異にすれども、風(fēng)月天を同じうす」 友好の未來の重責(zé)を擔(dān)う中日の青年

4日間の訪問や交流を通して、中日両國の青年は多くの収穫を手にしていた。鑑真の精神を語り合う総括會(huì)議で、中日學(xué)生交流団のメンバーは、「國や文化は違っても、対話や話し合いを通して、相手のことを深く理解することができる。今回の『鑑真和上 中日學(xué)生交流プロジェクト』を通して、中國と日本の人と人の交流が非常に重要であることをしみじみと感じた」「今回のプロジェクトを通して、両國の青年は中日友好に対する理解をもっと深める必要があると感じた。今後、青年という視點(diǎn)から中日関係に注目し、じっくりと観察したい」「鑑真和上の失敗を恐れない精神が自分を鼓舞した。今後、中日友好関係のさらなる発展のために、たゆまず努力したい」といった感想を語っていた。

2022年9月26日、「2022鑑真和上 中日學(xué)生交流プロジェクト」総括會(huì)議(撮影?呉穎)

中日友好は非常に長い歴史を誇る。一般社団法人日中協(xié)會(huì)の瀬野清水理事長は、中日両國の青年に鑑真の日本への渡航の歴史を紹介する際、「約1300年前、日本の皇族の長屋王が遣唐使として僧の栄叡や普照を中國に派遣したほか、伝戒のために唐の高僧を日本に招いた。長屋王は、唐の僧侶に『袈裟』を1000枚贈(zèng)った。その袈裟には、『山川異域 風(fēng)月同天 寄諸仏子 共結(jié)來縁』という漢詩が刺繍され、中國と友好交流を願(yuàn)う思いが表されていた。栄叡や普照は鑑真に會(huì)うために揚(yáng)州の大明寺を訪問した。その時(shí)、鑑真は54歳と當(dāng)時(shí)ではすでに高齢だったものの、長屋王が贈(zèng)った『袈裟』に刺繍されていた漢詩に心を動(dòng)かされて、自ら日本へ渡航することにした。そして、12年後に、度重なる困難を乗り越えて日本を訪問した」という逸話を紹介し、「鑑真和上はそのような不屈の精神を示して、これまで1300年以上続いている日中両國の民間友好関係を切り拓いた。鑑真和上は仏教だけでなく、建築技術(shù)や飲食文化、印刷技術(shù)なども伝え、日本の発展に寄與した。若い世代が鑑真和上の精神を受け継ぎ、日中友好の火を燃やし続け、大いに発揚(yáng)することを願(yuàn)っている」と強(qiáng)調(diào)した。(提供/人民網(wǎng)日本語版

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