2022年11月14日、香港メディアの香港01は、週刊少年ジャンプに連載され話題を集め、10月にアニメが始まった「チェンソーマン」が人気を集める三つの魅力について紹介する記事を掲載した。

記事は、10月に日本のテレビ局でアニメ放送が始まった同作品が香港でも人気を集めており、各動(dòng)畫(huà)サイトにおける閲覧率ランキングでトップに立っていると紹介。非常に暴力的で過(guò)激なシーンが多く物議を醸す一方で、その中には少女漫畫(huà)にも勝るとも劣らないほどの愛(ài)情ストーリーが隠されているのだとした上で、同作品が持っている魅力を3つ挙げている。

まず1つ目は、「熱血しない主人公」とした。主人公のデンジは悪魔に満ちた世界において亡き父親の殘した多額の借金にあえぐ少年であり、「チェンソーの悪魔」であるポチタとともにデビルハンターとしてなんとか生計(jì)を立てていたものの、デンジがヤクザにだまされて殺害されてしまうと紹介。ポチタの命と引き換えに復(fù)活したデンジはその後知り合う仲間を一切信用せず、自身の欲望のままに生きていくとし、このような主人公によるストーリーは週刊少年ジャンプでおなじみの「友情、努力、勝利」という三つの原則とは真逆を行く、「邪道の少年漫畫(huà)路線」を進(jìn)んでおり、それが人気の源泉になっていると伝えた。

2つ目は、ピンチになると垣間見(jiàn)える人間の溫かさとしている。記事は、デンジが何も考えない野生動(dòng)物のごとく本能のままに行動(dòng)しているように見(jiàn)えるものの、毎回窮地に陥ると「自分の心臓をデンジにあげる。その代わりにデンジの夢(mèng)を見(jiàn)せて」というポチタの「遺言」が頭に浮かび、そこからデンジが新たなパワーを獲得すると紹介。殺りくが繰り広げられるストーリーの中で、このような「血の通った溫かなシーン」は一層貴重であり、作品の中でひときわ輝きを放つとした。また、同作品は幻想世界の奇譚（きたん）でありながら、われわれの日常生活と重なる部分が実は多く、登場(chǎng)人物の感情が共感を呼び起こしやすいとも解説している。

そして3つ目は、制作スタッフ陣の豪華さを挙げている。アニメーション制作は「呪術(shù)廻戦」や「進(jìn)撃の巨人」を手掛けたアニメーション會(huì)社のMAPPAが擔(dān)當(dāng)しているほか、非常にクオリティーの高い予告や毎回異なる人気アーティストが毎回異なるエンディングテーマを擔(dān)當(dāng)するといった點(diǎn)も、注目を集める要素になっていると伝えた。（翻訳?編集/川尻）