2022年11月15日、観察者網(wǎng)は、中國の雑貨小売大手の名創(chuàng)優(yōu)品（メイソウ）が中國國內(nèi)での販売不振を海外販売の好調(diào)さでカバーして経営狀況が改善しつつあると報じた。

記事は、名創(chuàng)優(yōu)品が14日に23年6月期第1四半期（22年7?9月）の業(yè)績報告を発表し、売上高が27億7000萬元で前年同期比4．5％増、純利益が4億400萬元で同161．5％となったことを明らかにしたと紹介。好調(diào)な業(yè)績に株式市場も反応し、15日のニューヨーク、香港の両株式市場では同社の銘柄が前日比で30％前後値上がりしたと伝えた。

一方で、當(dāng)期の「見事な業(yè)績データ」の背景には、再三にわたる取捨選択があったと指摘。今年1?6月に中國國內(nèi)で新型コロナの感染が相次ぎ店舗の営業(yè)が制限される中で、中國エリア店舗數(shù)の2割程度に當(dāng)たる720店舗を閉鎖して業(yè)績悪化を食い止めるなどの措置に出たとした。また、10?12月の第2四半期についても、新型コロナの狀況が不透明であることなどから「決して楽観できない」との見方を示し、同社が柔軟な方法で複雑な市場狀況に対処する姿勢を示したと紹介している。

さらに、國盛証券の研究報告にて赤字続きだった名創(chuàng)優(yōu)品にとって今年が業(yè)績のターニングポイントになる可能性があるとされる一方で、香港株式市場上場時に公募割れを起こしたことに加え、今年7月にスペインでチャイナドレスの人形を「日本の蕓妓」と紹介していたことから再燃した「偽日本ブランド」「日本にこびたブランド」バッシングの余波が今なお殘っており、名創(chuàng)優(yōu)品がなおも多くの試練に直面していると評価されたことを伝えた。

記事はその上で、海外市場が名創(chuàng)優(yōu)品にとって業(yè)績挽回の重要な手段になっているとし、23年6月期第1四半期における中國國內(nèi)の売上高が前年同期比8．8％減の18億5000萬元にとどまったのに対し、海外での売上高が9億2000萬元と売上高全體の33．2％を占め、前年同時期に比べてその割合が47．6％上昇したと紹介。今年に入って海外展開を一層加速しており、7?9月だけで191店舗の純増となり、海外店舗総數(shù)が2027店舗に達したと伝えた。一方で地政學(xué)的リスクなどの要因で海外店舗の拡大が影響を受け、計畫どおりに出店が進まないリスクを抱えているため、海外事業(yè)を発展の起爆剤とするためには慎重な経営判斷が必要であることを伝えた。（翻訳?編集/川尻）