中國(guó)メディアの中華網(wǎng)はこのほど、日本と中國(guó)のシャインマスカットを比較する記事を掲載した。

記事は、中國(guó)で2015年以降、シャインマスカットの作付面積が急速に拡大し、20年には遼寧省、雲(yún)南省、四川省、広東省、広西チワン族自治區(qū)など全國(guó)で広く栽培されるようになったと指摘。中國(guó)科學(xué)院果樹(shù)研究所の統(tǒng)計(jì)を基に、21年にはその面積が100萬(wàn)畝（1畝＝15ヘクタール）となり、中國(guó)のブドウの栽培面積の10分の1を占めるに至ったとした。

また、これほど急速に栽培が広まった要因として、味が良いだけでなく、収穫量が安定していること、病気に強(qiáng)いこと、果実が大きく色づきも良いこと、皮が丈夫で輸送の衝撃に強(qiáng)いこと、そして何よりも高く売れることを挙げた。一方で、近年は作付面積の増加と共に味や値段が落ちてきている現(xiàn)狀があるとした。

続いて、シャインマスカット“原産國(guó)”である日本について「ブドウはもともと歐州が原産であるため、日本の“ブランドブドウ”は基本的に交配によって作り出されたものだ」とし、例として巨峰が石原早生（いしはらわせ）とセンテニアルを掛け合わせて誕生したものであることを紹介。そしてシャインマスカットも歐米雑種の安蕓津21號(hào)と歐州の白南を交配したものだとし、その開(kāi)発には10年以上にわたる苦労があったとした。

記事は、日本の20年のブドウの収穫量は16萬(wàn)3000トンで、長(zhǎng)野県、山梨県、岡山県、山形県が主な生産地になっているとした上で、「悪くなさそうに感じるが、中國(guó)や韓國(guó)のシャインマスカットの生産規(guī)模に比べるとやや見(jiàn)劣りする」と指摘。一方で、日本ではシャインマスカットが厳格な基準(zhǔn)の下で高級(jí)品として生産されていることを伝えた。

日本では果実の大きさや糖度などで等級(jí)が分けられており、最も優(yōu)れているのが「特秀」、次いで「赤秀」、「青秀」と続くこと、「特秀」は糖度が18度以上で粒の重さが15グラム以上、一房700グラム以上と定められていること、岡山県のシャインマスカットブランド「晴王」はこの「特秀」の中でも一部にのみ與えられる稱號(hào)であることなどを紹介した。

記事は、「中國(guó)と日本のシャインマスカット、どちらがより優(yōu)れているのか」と疑問(wèn)を提起した上で、「わが國(guó)は國(guó)土が広く、自然條件が多様で、各地で日照時(shí)間や気溫に差があるが、日本の生産地は比較的集中しており、味の差においてはわが國(guó)の方が日本よりも大きくなる」と説明。また、「わが國(guó)の市場(chǎng)は急速に発展してきたため、栽培技術(shù)は日本と小さくない差がある上に、一部の農(nóng)家が利益を追求して品質(zhì)の悪いものを出荷している。このような商品を持ち出して日本の最高級(jí)品の『晴王』と比較するのは適切ではないだろう」とした。

一方で、「味に差はあるものの、それは悪いことではないかもしれない」とも指摘?！袱铯欷铯欷瑓⑷毪筏郡长趣窍M(fèi)者にはより多くの選択肢がもたらされた。日本のシャインマスカットは引き続きぜいたく路線を歩み、見(jiàn)た目と味を武器にすればそれを好む人は少なくないだろう。わが國(guó)のシャインマスカットは、多くの種類があり、それぞれのコストパフォーマンスによって選ばれる。多くの消費(fèi)者が口にできるというのもまた良いことだ」と主張した。（翻訳?編集/北田）