香港メディアの香港01は19日付で、アニメ作品の宮崎駿監(jiān)督の次回作の「君たちはどう生きるか」に絡(luò)めて、これまで何度も仕事から退くとの表明をくり返してきた宮崎監(jiān)督の「引退詐欺史を大整理」と題する記事を発表した。記事は、ファンらはこれまで何度も宮崎監(jiān)督の引退表明にだまされてきたが、それでもファンは「復(fù)帰」のたびに安堵（あんど）のため息をつき、新作が登場(chǎng)することを喜んだと評(píng)した。

宮崎監(jiān)督の「最初の引退表明」は1986年で、「天空の城ラピュタ」の公開(kāi)後に、人生のピークで引退したいと語(yǔ)った。宮崎監(jiān)督はそれ以來(lái)、計(jì)7回にわたって引退を宣言した。1997年に「もののけ姫」が大ヒットした際には「これが本當(dāng)に最後の引退作だ」と述べたが、その後もアニメ制作を続けている。

2013年の「風(fēng)立ちぬ」が公開(kāi)された時(shí)にも「今回が本當(dāng)に引退のチャンス」と述べたが、その後、「君たちはどう生きるか」を制作することが明らかになった。2016年公開(kāi)の新海誠(chéng)監(jiān)督による「君の名は。」が興行収入で宮崎監(jiān)督による「千と千尋の神隠し」（2001年公開(kāi)）を上回ったことで刺激を受けて復(fù)帰を決意したのではないと憶測(cè)する人も多い。

「君たちはどう生きるか」は、児童文學(xué)作家や反戦運(yùn)動(dòng)家などとして活躍した吉野源三郎が1937年に発表した同名の小説を原作としている。大學(xué)を卒業(yè)したばかりの叔父の影響を受けた少年が友情、勇気、差別、偏見(jiàn)、いじめ、貧富の差など、さまざまな人生の課題を考え、人間と社會(huì)の関係に人間の価値を見(jiàn)いだしていくストーリーで、若者に人生を考えるヒントを與える良書(shū)とされてきた。特に高校生に人気があり、「日本の100年の読者が最も好んだ1冊(cè)」との企畫(huà)では第2位に選ばれたこともあるという

香港メディアの香港01は原作について、「昭和時(shí)代の作品だが、さまざまな問(wèn)題で騒然とする現(xiàn)代社會(huì)で、読者に深く感じさせる內(nèi)容」と紹介。宮崎監(jiān)督も同作品に強(qiáng)い感銘を受けて、アニメ化しようと決意したという。

香港01は、宮崎監(jiān)督が繰り返してきた「引退詐欺」についてのファンの反応について「（宮崎監(jiān)督が）復(fù)活した時(shí)には安堵のため息をつき、常に新たな作品を大切にした」と紹介。ただし、すでに81歳という宮崎監(jiān)督の年齢を考えれば、「本當(dāng)にある日、正式に“定年退職”するかもしれない」と指摘。さらに「“詐欺”が本當(dāng)のことになる日の來(lái)ることが遅れることを望む」と論評(píng)した。（翻訳?編集/如月隼人）