2022年12月5日、獨(dú)國際放送局ドイチェ?ヴェレの中國語版サイトは、新型コロナの厳しい感染予防規(guī)制を緩和し始めた中國について「ゼロコロナと別れるのも痛みを伴う選択だ」と報(bào)じた。

記事は、獨(dú)紙ディー?ターゲスツァイトゥングがこのほど発表した「コロナ感染と別れるのも苦痛だ」と題する文章を紹介。文章では北京市街の至る所で政府による防疫政策が変化したことが見て取れ、PCR検査スポットがすでに撤去されるとともに、一部の感染者に対し専用病院ではなく自宅での隔離が認(rèn)められたと報(bào)じたことを伝えた。

また、環(huán)球時(shí)報(bào)などの中國政府系メディアがこぞってこれまでのゼロコロナ政策と、現(xiàn)時(shí)點(diǎn)での政策転換を正當(dāng)化するための下地を作り始めたと指摘?！竾鴥?nèi)の研究チームの実験により、オミクロン株の発病力が大幅に低下したことが分かった」という世界的に見ればもはや「ニュースにもならないニュース」を中國の「プロパガンダマシーン」があたかも大発見のように報(bào)じており、習(xí)近平（シー?ジンピン）國家主席が主導(dǎo)したゼロコロナが失敗に終わったと國民に感じさせないようにしていると伝えた。

その上で、中國政府にとって規(guī)制緩和はあくまで「市民の我慢が限界に達(dá)したということが抗議デモで明らかになった」という外的な圧力による受動(dòng)的な措置であるとするとともに、「これまでPCR検査スポットや専用病院建設(shè)ばかりに大量の資金を投じ、醫(yī)療保健體制の拡充を後回しにしてきたことで、市民は今後數(shù)週間、一層厳しい試練に直面することになるだろう」と予測(cè)。今後感染により130?210萬人が死亡する可能性があるという英企業(yè)Airfinityのデータや、広西チワン族自治區(qū)の防疫機(jī)関が「ゼロコロナを緩和すれば、死者數(shù)200萬人超、最悪の場(chǎng)合感染者が3億3000萬人に達(dá)する」との予測(cè)を示していたことを紹介している。

さらに「各國の経験によれば、市民のワクチン接種率を高めさえすれば重癥者や死者を確実に減らすことができる」とする一方で、中國では80歳以上の高齢者のブースター接種率がわずか40％に留まるなど接種率が低い上、感染拡大をある程度抑え込むことが期待されるファイザーやモデルナのmRNAワクチンを中國政府が一切認(rèn)可していないことを指摘した。

記事は、感染対策関連規(guī)制の緩和について各地方政府がそれぞれ獨(dú)自に政策を進(jìn)めており、國全體としての計(jì)畫が示されていない狀況だと伝えた上で、PCR検査の數(shù)が減ることで見かけ上は中國國內(nèi)の新規(guī)感染者が減ったように見えるものの、実際は措置の緩和に伴って感染者數(shù)はさらに増加するという認(rèn)識(shí)を多くの専門家が持っていると伝えた。（翻訳?編集/川尻）