中國共産黨中央が習(xí)近平総書記（國家主席）の主宰により15日から16日にかけて開催した中央経済工作會(huì)議（中央経済作業(yè)會(huì)議）では、黨最上層部が経済の先行きについて厳しい認(rèn)識(shí)を持っていることが示された。同會(huì)議の公報(bào)では、2023年の作業(yè)について「穏（安定の意）」の実現(xiàn)を最重點(diǎn)とすることが繰り返された。中國では規(guī)制緩和にともない、新型コロナウイルス感染癥の急拡大現(xiàn)象が発生している。感染拡大は経済にも大きな影響を與えかねない狀況だ。

中央経済工作會(huì)議の公報(bào)は23年の経済作業(yè)の重點(diǎn)として、「安定を筆頭に置き、安定の中で前進(jìn)を求める」「安定成長」「雇用の安定」「物価の安定」など、安定の実現(xiàn)を繰り返し強(qiáng)調(diào)した。

中國経済は厳しい局面にあるとの見方が一般的だ。これまでに多くの國際的な経済予測機(jī)関が、中國において感染癥の狀況に生じた変化も加味して、今年の中國経済成長の見通しを下方修正した。中國當(dāng)局が設(shè)定した5．5%成長の目標(biāo)を大きく下回り、3％に達(dá)することも困難とする見方もある。

経済工作會(huì)議公報(bào)は、中國経済は「需要の収縮、供給への打撃、將來に対する自信の希薄さ」の三重の圧力に直面していると認(rèn)め、國外環(huán)境が不安定なことも、中國経済に対する影響を強(qiáng)めつつあると論じた。

中國政府?國家衛(wèi)生健康委員會(huì)は毎日、前日の感染癥の狀況を発表しているが、12月3日分として新たな死者が2人あったと発表してからは連日、「新規(guī)死亡事例はゼロ」としている（12月16日分まで）。新型コロナウイルス感染癥による累計(jì)死者は5235人で止まっている。しかし12月3日以降に、70代の著名ジャーナリストだった楊良化氏と周志春氏が相次いで亡くなったことについて、新型コロナウイルスに感染していたとの情報(bào)も流れたことなどで、國家衛(wèi)生健康委員會(huì)の発表には疑問が持たれるようになった。

ソーシャルメディアでは、中國で感染癥が急拡大し、死者も急増しているとの書き込みが相次いでいる。北京市では遺體が多くてすぐには火葬できず、家族が死亡したが順番待ちのために「遺體を搬出できずに數(shù)日間、放置していた」との投稿もあった。

感染拡大が特に深刻とされる北京市については、「準(zhǔn)備ができていない狀況で、感染癥対策を突然緩和した」ことが問題だったと論じる専門家もいる。

中央経済工作會(huì)議の公報(bào)は23年の経済見通しについて、政策調(diào)整を加速し、協(xié)調(diào)を強(qiáng)化して経済成長を推進(jìn)するとして、「全體的に回復(fù)する見込み」と論じ、一方で、その前提として「重大なリスクを有効に防止し除去する」ことを挙げた。公報(bào)は直接の言及を避けたが、「重大なリスク」として、新型コロナウイルス感染癥があると考えられる。（翻訳?編集/如月隼人）