中國メディアのBT財経はこのほど、2022 FIFAワールドカップ（カタールW杯）に中國代表チームは出場できなかったが、華為技術(shù)（ファーウェイ）をはじめとする中國企業(yè)が大會の「進化」を支えたと紹介する記事を発表した。以下は、その主要部分の抄訳だ。

■カタールW杯は中國に「無縁」ではなかった、中國企業(yè)は大いに貢獻した

日本代表はカタールW杯でベスト8には進出できなかったが、依然としてアジア勢として最高のチームであることが示された。その隣國の中國は早々にカタールW杯とは無縁になった?！袱铯欷铯欷摔悉ⅳ蓼觊v係ない」と公言する中國人ファンもいる。

しかし、カタールW杯と中國の関係は切っても切り離せない。例えばファーウェイの技術(shù)サポートがある。例えば世界の40億人以上が、高精細映像の生中継を視聴できるようになったのは、ファーウェイの5G技術(shù)のおかげだ。今回のW杯の映像は精細であるだけでなく、非常にスムーズだと驚くファンもいた。

今回のW杯の5G関連作業(yè)を扱ったのはカタールに本社を置く多國籍通信事業(yè)者のオレドーだが、オレドーに5G関連設(shè)備を提供しているのはファーウェイだ。ファーウェイは20年ほど前から、カタールでインフラ整備などの事業(yè)を展開してきた。W杯に備えるためには、何年も前から5Gネットワークのテストや設(shè)置、改良を続けてきた。

カタールW杯のメーン會場であるルサイル?アイコニック?スタジアムは収容可能人數(shù)が10萬人に近い。スタジオ內(nèi)の全ての場所でスムーズなネットワークを享受できるようにすることの難しさは想像を絶する。ファーウェイはスタジアム全體を72のエリアに分け、各エリアに信號基地局を設(shè)置することで、いずれの場所でも実測値1．5Gbpsの通信速度を?qū)g現(xiàn)した。

■技術(shù)の力で「試合の質(zhì)」も向上させた、判定が覆った事例も

ファーウェイの技術(shù)は「試合の質(zhì)」も向上させた。チップやセンサーを內(nèi)蔵したボールを使用することで、毎秒500回、ボールの運動データを収集するのだ。データは5Gを利用して送信され、改めて検査される。結(jié)果はピッチ上の審判員に送信される。この技術(shù)で、たとえばボールがラインを超えたかどうかの微妙な狀況についての誤審を減らすことができ、試合の中斷時間も大幅に減らされた。見る人にとっても、「試合の流れ」の継続性が最大限に確保された。

例えば、ポルトガル－ウルグアイ戦では、ウルグアイのロナウド選手が、ブルーノ?フェルナンデス選手のパスを受けてヘディングでゴールを決めたように見えたシーンがあった。しかしすぐに、フェルナンデス選手によるゴールと修正された。ファーウェイの技術(shù)によって、ロナウド選手の頭はボールに觸れていなかったことが証明されたからだ。今回のW杯では、ファーウェイの技術(shù)を利用して微妙な狀況についての判斷に「お墨付き」を與えられることが、しばしばあった。通信技術(shù)だけでなくて、選手の位置情報をリアルタイムで追跡し、人工知能（AI）により各選手の進み方や動き方についての、起こりうる違反行為を分析する手法も導(dǎo)入された。例えばアルゼンチンのハーフウエーオフサイドの回數(shù)は過去記録に並んだが、アルゼンチン側(cè)は抗議できなかった。

Ｗ杯については、世界を飛び交うデータの「瞬間最大風(fēng)速」も問題だ。テレビやネットでオンラインで試合を観戦する數(shù)十億の人々が、情報をリアルタイムで送信しようとするからだ。しかしファーウェイの5Gシステムは、データの「瞬間最大風(fēng)速」に余裕をもって対応し続けている。

カタールＷ杯では、ファーウェイ以外の中國企業(yè)も大會関連施設(shè)の建設(shè)などに參畫したが、やはり最も目立ったのはファーウェイだった。ピッチの上に中國人選手の姿は見られなかったが、「中國の力」を如実に示した大會だったと言える。（翻訳?編集/如月隼人）