2022年12月22日、環(huán)球時(shí)報(bào)は韓國(guó)ドラマ「財(cái)閥家の末息子」が韓國(guó)で大ヒットしていると報(bào)じた。

記事は、ネット小説を原作として現(xiàn)在韓國(guó)のテレビ局で放送中の同作品が今週末にクライマックスを迎えると紹介。韓國(guó)ギャラップが20日に発表した今年12月の「韓國(guó)人が好きなテレビ番組」で、同作品が歴代最高となる16．6％の「愛(ài)好度」を獲得して1位になったと伝えた。

そして、同作品の內(nèi)容について、架空の大財(cái)閥?順洋グループで財(cái)閥一家のために働いてきた男性が濡れ衣を著せられて殺され、その後1980年代にさかのぼって順洋グループ一家の末息子として生まれ変わり、財(cái)閥を乗っ取るリベンジを果たすというストーリーだと説明した。

その上で、同作品が韓國(guó)で空前のヒットとなっている背景について、韓國(guó)メディアの分析を紹介。まず、ストーリーや背景が現(xiàn)実中の韓國(guó)企業(yè)を高いレベルで再現(xiàn)しており、順洋グループの成り立ちがサムスングループに似ているほか、その創(chuàng)業(yè)者のイメージ、訛りもサムスン創(chuàng)業(yè)者に似せていることがあるとした。また、サムスン以外にもLG、現(xiàn)代、新世界、ロッテなどの大企業(yè)を想起させる企業(yè)が登場(chǎng)し、90年代のインターネットバブル、2002年のサッカー日韓ワールドカップ、01年の世界同時(shí)多発テロといった現(xiàn)実の出來(lái)事が架空のストーリーとリンクしているなど、ストーリーに入り込みやすい設(shè)定になっていると伝えた。

また、これまでのテレビドラマが女性視聴者をメーンターゲットとし、ラブストーリーが中心だったのに対し、同作品は男性視聴者を基本的なターゲットにして「敵意に満ちた世界で生きる」ことをテーマとして共感を得たと説明。さらには、グローバル化のもとで階級(jí)格差が拡大し、厳しい競(jìng)爭(zhēng)の中で生きる若者が、本作品の大リベンジストーリーに熱中することで現(xiàn)実的なやるせなさを一時(shí)的に忘れられるという要素もあるとした。

記事は一方で、同作品については財(cái)閥を過(guò)度に美化しており、人々に財(cái)閥に対する現(xiàn)実離れした憧れを抱かせることにつながるという批判の聲も出ていると伝えた。（翻訳?編集/川尻）