中國では特定の物品や商品を求めようと人々が「それっ！」とばかりに殺到して、商品などがたちまち払底する現(xiàn)象が、しばしば発生する。復(fù)旦大學(xué)付屬華山病院感染科主任で國家伝染病醫(yī)學(xué)センター主任でもある張文宏（ジャン?ウェンホン）氏が22日の講演で、高齢者が新型コロナウイルス感染した場(chǎng)合、「無自覚の低酸素狀態(tài)」になることに警戒すべきだと述べると、酸素吸入器を購入する人が続出し、23日には主たる電子商取引（EC）サイトで該當(dāng)する商品が、ほとんど欠品狀態(tài)になった。

張氏は、「例えば90代の寢たきり?duì)顟B(tài)の高齢者の場(chǎng)合、低酸素狀態(tài)になっていることの発見がきわめて遅れることがある。特に家が子供の世話に忙しかった場(chǎng)合などだ」、「低酸素狀態(tài)になって短期間內(nèi)に治療を受けられなかった場(chǎng)合、患者は重度の肺炎になりやすい」と述べた。

中日友好病院副院長(zhǎng)で國家呼吸醫(yī)學(xué)センター副主任の曹彬（ツァオ?ビン）氏は、「脆弱（ぜいじゃく）な人には発癥の初期に抗ウイルス薬による治療を行うべきだ。また、血液酸素計(jì)を指差して重癥モニタリングを行う準(zhǔn)備をすべきだ」と提案した。さらに、高齢者の場(chǎng)合には深刻な低酸素狀態(tài)であっても目立った息苦しさや呼吸困難がないことがあるとして、「これは非常に危険な狀態(tài)だ。すぐに酸素吸入をする必要がある」と述べた。

23日になると、京東（ジンドン）や淘寶（タオバオ）などの主要なECプラットフォームで、酸素吸入器の購入が相次いだ。淘寶のあるショップでは同日午前11時(shí)に酸素吸入器の販売を開始したが、3時(shí)間後は購入不能になった。酸素吸入器の販売が始まっても、短時(shí)間で売り切れになるケースが続出した。

「無自覚の低酸素癥」が注目される前に、酸素吸入器を購入した人もいる。山西省住民のZさんは「私の家には高齢者が2人います。うち1人は深刻な心血管疾患を持っています。高齢者に感染のピークを無事に乗り切ってもらうため、21日に京東で、3リットルの酸素吸入器を2690元（約5萬1000円）で注文して購入しました」と語った。

ただし専門家は、「素人」が酸素吸入器を使うことは危険と指摘する。首都醫(yī)科大學(xué)付屬北京佑安醫(yī)院感染総合科の李侗（リー?トン）主任醫(yī)師は、酸素吸入器の「購入騒動(dòng)」が発生する以前に、「酸素吸入器は主に慢性呼吸器疾患の患者が使用するもので、家族が健康な一般的な家庭ならば、備えて置く必要はない」と述べたことがある。

李主任醫(yī)師は「息苦しさ、息切れ、呼吸困難、その他の低酸素血癥の癥狀が出た場(chǎng)合、早急に病院で診察を受けるべきだ。家で自分で酸素吸入器を使うべきではない。酸素吸入濃度が高すぎたり、時(shí)間が長(zhǎng)すぎたりすると酸素中毒を招きやすいので危険だ」と説明した。（翻訳?編集/如月隼人）