中國メディアの中國新聞社新疆分社は25日、「日本が中央アジアで影響力を拡大するのが難しいのはなぜか」とする記事を発表した。

記事によると、「中央アジア＋日本」対話?第9回外相會合が24日に都內(nèi)で開催された。岸田文雄首相はトルクメニスタン、カザフスタン、タジキスタン、キルギス、ウズベキスタンの中央アジア5カ國外相による表敬を受けた。また、5カ國外相は、11月24日に設(shè)立された自民黨の國會議員でつくる「日本?中央アジア諸國友好議員連盟」のメンバーとも面會した。

ロシア外務(wù)省のザハロワ報道官は22日、同會合が都內(nèi)で開催されることについて、「中央アジア諸國に対する日本の経済方針は明らかにロシアとの経済関係を損なうことを目的としている」とコメントしていた。

今年は日本と中央アジア5カ國の外交関係樹立から30周年に當たる。林芳正外相は4月15日、中央アジア5カ國外相とのオンライン會合で、ウクライナ情勢について討論した。林外相は同月、カザフスタンとウズベキスタンを訪問した。

中國の専門家によると、日本は中央アジア諸國との協(xié)力を深めることでこの地域での影響力を拡大し、ロシアと中國をけん制しようとしているが、この目的を達成困難だ。

大連外國語大學(xué)東北アジア研究院の副院長、呂平（リュー?ピン）氏はロシアの通信社スプートニクの取材で、「日本は1980年代から中央アジア問題に強い関心を寄せてきた。ソ連が崩壊すると、中央アジア諸國との関係を積極的に発展させ、ユーラシア大陸の內(nèi)陸地域に足場を築こうとした。雙方には協(xié)力する意思はあるものの、実際問題として、地政學(xué)的な制約を乗り越えることは難しい」と指摘した。

呂氏はその理由の一つとして、「內(nèi)陸國である中央アジア諸國が海洋國である日本と継続的な関係を築くには、安定した陸路と海路がなければ困難だ。カスピ海を経由してイランやアフガニスタンを進む道か、コーカサス山脈を越えるかだが、中央アジア諸國にとってはどちらも実現(xiàn)困難だ。北または東へ向かえばロシアと中國を避けられない。従って、日本は中央アジアと協(xié)力する意欲は強いが、地理的な面から実際の効果は限定的だ」とした。

もう一つの理由としては、「日本は実力が相対的に萎縮している國であり、アジアの內(nèi)陸地域で重要な役割を演じたくても、実力的にも、またそれ以外の側(cè)面でも実現(xiàn)困難だ。日本は東南アジアや南アジアの一部の國とは継続的な協(xié)力が可能だが、中央アジア諸國で特に大きな影響力を確立することは難しい」とした。（翻訳?編集/柳川）