フィリピン政府は29日、マルコス大統(tǒng)領(lǐng)が1月3日から5日まで中國を訪問すると発表した。大統(tǒng)領(lǐng)夫妻のほか、アロヨ前大統(tǒng)領(lǐng)、ロムヤデス下院議長、マナロ外相らと、さらに大型ビジネス代表団が同行する。

フィリピン外務(wù)省は大統(tǒng)領(lǐng)の訪中について「大統(tǒng)領(lǐng)就任以來、ASEAN以外の國への2國間訪問は初めてだ。両國指導(dǎo)者は2カ月足らずの間に、2回目の対面會談を行うことになる」と説明。さらに、中國の習(xí)近平國家主席が10月の中國共産黨全國代表代表大會で任期5年の黨トップの総書記に再任され、マルコス大統(tǒng)領(lǐng)が6月の選挙で任期6年の大統(tǒng)領(lǐng)になったことから、マルコス大統(tǒng)領(lǐng)の訪中は、今後5～6年の両國関係の基礎(chǔ)を決める重要な意味を持つとの認(rèn)識を示した。

中國では「ゼロコロナ」政策をやめたことで、新型コロナウイルス感染者が急増した。このような狀況でマルコス大統(tǒng)領(lǐng)が訪中することについて、フィリピン外務(wù)省のインペル次官補(bǔ)は「中國との関係は非常に重要だ。われわれは中國側(cè)から、公式訪問中の大統(tǒng)領(lǐng)および代表団の安全を保障するためにあらゆる手立てを取るとの保証を得ている」と説明した。

また、マルコス大統(tǒng)領(lǐng)は訪中時に、中國在住のフィリピン人との大規(guī)模な対面イベントは行わないという。

フィリピン外務(wù)省が発表した日程によれば、マルコス大統(tǒng)領(lǐng)は1月3日夜に北京に到著し、1月4日に本格的な訪問日程を開始する。行動予定には、習(xí)近平國家主席、李克強(qiáng)首相、全國人民代表大會（全人代）の栗戦書常務(wù)委員長との會談も含まれる。

フィリピン外務(wù)省はまた、マルコス大統(tǒng)領(lǐng)の訪中に先立ち、中國側(cè)と農(nóng)業(yè)、再生可能エネルギー、ニッケル加工、観光業(yè)、橋梁建設(shè)プロジェクトについて話し合っていることを明らかにした。今回の大統(tǒng)領(lǐng)訪中では10件から14件の両面政府間協(xié)定が締結(jié)される見通しという。中國との貿(mào)易はフィリピンの貿(mào)易の2割を占めており、中國資本はフィリピンへの対外直接投資の主要な源泉でもある。

経済協(xié)力が緊密であるにもかかわらず、二國関係はしばしば、中國の南シナ海における領(lǐng)有権主張によって阻害されてきた。フィリピン外務(wù)省のインペル次官補(bǔ)は、大統(tǒng)領(lǐng)の訪中時に、領(lǐng)有権絡(luò)みの係爭が発生した際に誤解が生じないよう、各レベルの外交官間の意思疎通を促進(jìn)する?yún)f(xié)定が結(jié)ばれる予定と説明した。

中國?フィリピン間の最近のトラブルとしては、フィリピン軍部隊(duì)が、中國が打ち上げたロケットの殘骸を回収したところ、中國の海洋警察がロケット殘骸を「取り上げた」とされる一件がある。

中國外交部の毛寧報(bào)道官は同件について、「フィリピン側(cè)の人員が先行して、海上を漂流していた中國のロケットの殘骸を確保したのは事実だ。だが、現(xiàn)場での友好的な雙方の協(xié)議を経て、フィリピン側(cè)はその場で中國側(cè)に漂流物を返還した。中國側(cè)の人員はフィリピン側(cè)に謝意を表明した?，F(xiàn)場に、いわゆる強(qiáng)制措置や強(qiáng)奪などの狀況はなかった」と説明した。マルコス大統(tǒng)領(lǐng)は同件について、北京訪問中にさらに一歩、明確にすると述べたという。（翻訳?編集/如月隼人）