今年の干支は兎（うさぎ）。とは言っても日本以外は中國(guó)の春節(jié)（舊正月、2023年は1月22日）をもって干支が切り替わるのだが、それでもさまざまな國(guó)や地域で、新しい干支であるウサギのデザインを用いた郵便切手が発表された。ところで「干支の元祖本家」であるはずの中國(guó)では、自國(guó)の「卯年切手」の評(píng)判がよろしくないようだ。大手情報(bào)/ポータルサイトの網(wǎng)易では、中國(guó)大陸の「卯年切手」は香港や臺(tái)灣、さらに日本や韓國(guó)はおろか、異なる文化圏に屬するの英仏の「卯年切手」と比べても中華の雰囲気がなく、強(qiáng)烈な「妖気」すら感じさせるデザインと酷評(píng)する文章が掲載された。以下は同文章の抄訳だ。

香港や臺(tái)灣、さらに日本の卯年切手も、伝統(tǒng)的な祝日のスタイルに基づいてデザインされている。つまりウサギの可愛(ài)さと喜びを際立たせている。また、いずれの切手も、ウサギのやさしさとかわいらしさを強(qiáng)調(diào)している。

香港の卯年切手のテーマは「瑞兆のウサギで福を手に入れる。新たな年を慶賀する」だ。香港の郵政當(dāng)局がこの切手を発表したのは2022年12月19日で、発売は1月10日だ。ウサギの伝統(tǒng)工蕓品が示されており、技術(shù)面では平板加圧印刷と銀箔プレス技術(shù)が用いられているので、視覚的に干支のウサギを輝かせて、祝賀の雰囲気を盛り上げている。

臺(tái)灣では12月1日に卯年切手のデザインが発表された。郵政當(dāng)局は、図案のコンセプトは「富貴と円満、喜んで新春を迎える」と説明した。発表された卯年切手には複數(shù)の種類があり、それぞれウサギはポーズが異なっている。座っているウサギを描いた切手は、新たな年を靜かに期待することを表現(xiàn)している。飛び跳ねるウサギのデザインは活気と生気を象徴し、大活躍ができる前途洋々たる新年を迎えることを示している。

日本と韓國(guó)での卯年切手も、中國(guó)大陸の「青ざめたウサギ」よりも、はるかにめでたさを表現(xiàn)しており、伝統(tǒng)的な祝日文化の雰囲気に合致している。韓國(guó)で発表された卯年切手は中華の伝統(tǒng)文化である「玉兎」のイメージも參考にしている?！赣駜贰工趣稀⒃陇俗·啶趣丹欷毳Ε单韦长趣?。

我々として恥ずかしく思ってしまうのは、歐州の國(guó)であるフランスや英國(guó)の卯年切手を目にした時(shí)だ。

フランスの卯年切手は中華文化の雰囲気が濃厚だ。中國(guó)の伝説にもとづく「玉兎と月」のデザインも採(cǎi)用されている。そして、祝いの気分を強(qiáng)く感じさせるデザインだ。英國(guó)では12月中に卯年切手が発売された。切手全體から春節(jié)の祝賀ムードが漂ってくるデザインだ。

ここで中國(guó)の「青いウサギ」の切手を見(jiàn)ると、蕓術(shù)上の獨(dú)自の実験をしているようだ。デザインしたのは中國(guó)の國(guó)寶級(jí)蕓術(shù)家である黃永玉氏だが、祝日の雰囲気も中華の伝統(tǒng)文化の息吹きも感じさせてくれない。

ネットユーザーの反応を見(jiàn)ても、評(píng)判はよろしくない。あるネットユーザーは、「病気のウサギと言えるかもしれない。魔境に飛び込んだウサギと言えるかもしれない。（中略）干支の切手に登場(chǎng)するはずのめでたいウサギとは思えない」と書(shū)き込んだ。

さらに、「フランス人でさえ、切手に中華文化と祝日の雰囲気をどう表現(xiàn)するかを知っている。（中國(guó)で）今回の卯年切手の審査を擔(dān)當(dāng)した人の考え方が全く分からない」、「我々の邪門ウサギを見(jiàn)て、デザインにあきれかえった」、「見(jiàn)ているだけで腹が立つ。干支の卯年切手は人々を不愉快にするためにデザインされたのか？」と、さんざんに酷評(píng)されている。

中國(guó)大陸の卯年切手は、臺(tái)灣メディアにも批判された。あるユーザーは臺(tái)灣での報(bào)道を引用して「向こうでも、モロに『妖なる雰囲気の兎』と言っている。強(qiáng)烈な妖気を帯びているのだ！」と批判した。あなたは、どう思われるだろうか。（翻訳?編集/如月隼人）