フランスの國際放送メディア?RFI（ラジオ?フランス?アンテルナショナル）は4日、「EUが中國にワクチン無償提供を申し出、中國のネットユーザーはどう見ているのか」と題する記事を掲載した。

記事は、「EUが歐米諸國で一般的に使われている新型コロナウイルスやその変異株に効果が認められているメッセンジャーRNAワクチン（mRNA）を中國に無償で提供しようとしたが、中國は聞こえ良く言えば“やんわりと拒否”した」と伝えた。

3日の中國外交部の定例會議で、ロイターの記者が「EUが中國にワクチンの提供をしようとしているが、中國側は受け入れるのか？」と質問したところ、外交部の毛寧（マオ?ニン）報道官は「中國ではワクチン接種率が上がり続け、治療能力も強化され続けている。全體的に十分な供給が行われている」とし「“接種すべきならすぐに接種したい”という人のニーズは満たすことができる」とした。

記事によると、この報道に対して中國のネットユーザーからは、「私たち（中國）のワクチンは十分に使える。私たちのワクチンの効果はとても高く、外國のものは必要ない」と政府に賛同する聲や、「EUは中國獨自のワクチンが十分であることを知りながら、わざと中國への援助を申し出て、道義的に高い所に立って中國をジレンマに陥れようとする悪い下心だ」とする聲が上がっている。

記事は、「EUは世界が公認する効果の高いワクチンを中國に提供したいと考えており、マウントを取るなどという問題はない」としたほか、「『EUは中國のワクチンが十分であることを知っている』という話については、西側諸國の世論の一般的な見方として、中國のワクチンは効力が弱く、特に高齢者に対して接種が不足しているというものがある」と述べた。

さらに、「（中國のネットユーザーの）このような否定的な反応の多くは、ほぼ同じようなフォーマットで、ロボットが書いているような、あたかも誰かが操作しているかのような感がある」とし、「その一方で実務的、寛容的、科學的な反応も少なくなく、このようなネットユーザーは當局が（EUの提案を）一蹴したことを快く思っていない」と指摘。その例として、「なぜ効果が明らかに高いワクチンを使わないのか？なぜ民衆(zhòng)の聲を聞かないのか？」「庶民に自分で選択する権利を與えてくれませんか？」「人民に科學的な選択を」「各種ワクチンの効果を客観的かつ公正に評価し、防疫の最適なプランを採用したい」などの聲が上がっていると伝えた。（翻訳?編集/刀禰）