2023年1月6日、華字メディア?日本華僑報(bào)は、「日本はまだ中國(guó)人観光客の需要を満たすことができるのか」と題した記事を掲載した。

記事は、「2023年の初め、日本政府は新年度の訪日客の消費(fèi)額について、5兆円を突破させるとの目標(biāo)を立てた。ここから、日本政府が観光業(yè)を重視していることが分かる」とし、「最近、日本が中國(guó)人観光客に対する『新型コロナ検査』のハードルを設(shè)定したことで、新年の観光の目玉である『春節(jié)の旅行』を逃す可能性が高まった。しかし、日本の水際措置の見(jiàn)直しに伴い、中國(guó)人観光客の訪日意欲はますます高まることが予想される」とした。

また、「中國(guó)は日本にとって最大の海外観光客送り出し國(guó)であり、19年に中國(guó)人観光客が日本で消費(fèi)した額は外國(guó)人観光客の消費(fèi)総額の36．8％を占めた。既定の目標(biāo)を?qū)g現(xiàn)するためには中國(guó)の消費(fèi)力は當(dāng)然軽視できない。特に、高額な消費(fèi)力を持つ富裕層に、より大きな価値を創(chuàng)造してもらう必要がある」とする一方で、「しかし、これから押し寄せる中國(guó)人観光客に対して、日本は準(zhǔn)備ができているのだろうか」と疑問(wèn)を呈した。

さらに、「現(xiàn)在日本の観光業(yè)に突きつけられている最大の問(wèn)題は、かつて日本が誇っていた高級(jí)宿泊施設(shè)やサービスが、中國(guó)人観光客の需要を満たせなくなってきていることだ」と指摘。「日本特有の匠（たくみ）の精神とサービス意識(shí)がかつて中國(guó)人観光客に強(qiáng)い印象を殘したことは否めない。しかし、中國(guó)の旅行業(yè)界自體の発展に加え、海外旅行先がますます多くなるにつれ、中國(guó)人観光客が日本を訪れた際の驚きは徐々に減少し、否定的な意見(jiàn)さえ出てきている」とし、日本の有名な旅館を利用した中國(guó)人がネット上に「この旅館のサービスが素晴らしいと言う人が多いが、普通のレベルだった。スタッフに至っては以前利用した中國(guó)のホテルよりも劣っている」とのコメントを書(shū)き込んだことを伝え、「その他の多くの中國(guó)人観光客も同様の意見(jiàn)を発表している」と述べた。

記事は、「この旅館の設(shè)備とサービスの質(zhì)が低下したのか？もちろんそうではない。その背景には中國(guó)人観光客の消費(fèi)が高級(jí)化し、日本の中國(guó)人観光客に対する“世間知らず”というステレオタイプなイメージと矛盾しているのだ」とし、「近年、中國(guó)人観光客の海外旅行での消費(fèi)力はますます高まっている。19年、中國(guó)人観光客の海外消費(fèi)額は1338億ドル、約17兆7244億円を超え、伸び率は2％を超えた。中國(guó)人観光客は世界で最も消費(fèi)力のある観光グループの一つであり、目的地はすでに香港や日本、韓國(guó)、米國(guó)、タイなどにとどまらず、マレーシア、ロシア、フィリピン、中東、オーストラリア、歐州全域に及んでいる。せかせかと観光し、食費(fèi)をケチるという當(dāng)初の『観光的な旅行』を経て、中國(guó)人観光客の思考は変わり始め、高品質(zhì)な宿泊やサービスを求めるようになっている。多くの観光大國(guó)がこれに気づいており、中國(guó)で観光宣伝を行う際には低価格を売りにするのではなく、ハイレベルな観光という理念に力を入れるようになっている」とした。

また、「中國(guó)のSNS?小紅書(shū)（RED）で『海外の高級(jí)ホテル』と検索すると、最も頻繁に登場(chǎng)するのは各國(guó)で近年人気を集めている海底ホテルだ。1泊4萬(wàn)元（約76萬(wàn)円）するモルディブのThe Murakaの海底スイートや、少なくとも2カ月前の予約が必要な1泊9000元（約17萬(wàn)円）のシンガポールのビーチ別荘などは中國(guó)で非常に人気が高い」とし、「逆に日本を見(jiàn)ると、同じようなホテルの検索をしても日本ブランドの姿はない。日本は依然として中國(guó)人観光客が最もあこがれる観光國(guó)の一つだが、長(zhǎng)年アップグレードされていない産業(yè)體系はすでに他國(guó)と競(jìng)爭(zhēng)する際には遅れた段階にある」と評(píng)した。

記事は、「高級(jí)ホテルの數(shù)が不足し、個(gè)性的な民泊では中國(guó)の高額消費(fèi)者層を動(dòng)かすことが難しく、日本の一部の、本來(lái)は大きな価値を創(chuàng)造できる観光地が『1日だけの旅行』の目的地に変わってしまった。例えば、富士山のある山梨県では、観光客の平均宿泊日數(shù)はわずか1．3日で、消費(fèi)額はおのずと限られる。高級(jí)観光資源を抱えているのに、それに付帯する『高級(jí)な観光産業(yè)』がないのは寶の持ち腐れだ」とした。（翻訳?編集/刀禰）