2023年1月16日、中國(guó)メディア「第一財(cái)経」の創(chuàng)業(yè)者でジャーナリストの秦朔（チン?シュオ）氏は、自ら運(yùn)営するセルフメディア「秦朔朋友圏」を通じて、日本サッカー界と中國(guó)サッカー界の違いについて指摘した。

秦氏は初めに「日本は1993年にJリーグを創(chuàng)設(shè)し、中國(guó)は94年に現(xiàn)在の中國(guó)スーパーリーグを創(chuàng)設(shè)した。つまり日本と中國(guó)はほぼ同時(shí)期にサッカーの國(guó)內(nèi)リーグのプロ化に踏み出した。それから約30年が過ぎ、まるでかつての明治維新と洋務(wù)運(yùn)動(dòng)のように、それぞれ違った結(jié)果を迎えた」として、日中両國(guó)サッカー界の現(xiàn)狀を説明した。

秦氏は「2021年夏までに歐州へ旅立った日本人選手は451人。ワールドカップ（W杯）カタール大會(huì)の日本代表で歐州5大リーグ（英プレミアリーグ、伊セリエA、獨(dú)ブンデスリーガ、西ラ?リーガ、仏リーグアン）のクラブに所屬している選手は15人いた」「中國(guó)サッカーは、潤(rùn)沢な資金でスーパーリーグの頂點(diǎn)に君臨していた広州FC（舊広州恒大）が2部に降格したほかは、數(shù)多くのプロ選手の報(bào)酬が未払いになっていることや、數(shù)多くのクラブが次のシーズンで解散するかもしれないことについて、誰も気に留めてさえいない」などとし、「日本サッカーにはクリーンなリーグ規(guī)則と健全なトレーニングシステムがあるが、中國(guó)サッカーは湯水のように金を使っては、洗い流したように何一つ殘らない貧乏な狀況を行ったり來たりしている」と指摘した。

その上で、Jリーグのネット広告動(dòng)畫と日本代表の森保一監(jiān)督の談話を引用し、日中両國(guó)間のサッカー文化の違いについて分析?！缸蚰辘?2月23日に日本のJリーグは『4年後じゃない。2カ月後だ』というキャッチコピーで、2023年シーズンのネット広告を配信した。日本サッカーにとって、4年後のW杯だけではなく、2カ月後に開幕するJリーグも重要だという意味だ。平凡かつ淡白に見えて、実に深い意味を持ち、日本人のサッカーに対する愛情をうまく表現(xiàn)している。それに比べて中國(guó)サッカーは、毎回4年周期で動(dòng)いている。W杯や五輪で金メダルもしくは好成績(jī)をあげるためのあからさまな結(jié)果主義で、間接的にはそれが中國(guó)サッカーに一定の成果をもたらしている」とした。

続けて、「日本がカタールW杯敗退後、森保監(jiān)督はインタビューで日本サッカー界の問題とサッカー文化とは何かについて、真摯（しんし）に、教科書のような回答をしている。要約すると森保氏は、選手たちをW杯の舞臺(tái)に立たせてくれたサッカーファミリーと日本國(guó)民へまず感謝の意を示し、今回超えられなかったベスト16の壁を、選手たちが今後乗り越えてくれることを信じている。だから日本國(guó)民に選手たちへの応援の継続を求め、一緒に戦おうと発言した」と紹介?！干Ｊ悉单氓`ファンやサポーターではなく、日本國(guó)民という言葉を選んだことに私は心を打たれた。おそらく、世界で一番人気があるスポーツであるサッカーは、日本人にとっても最も人気があるスポーツで、日本國(guó)民と日本のサッカーファンはほぼ同じ意味に當(dāng)たるのだろう。日本社會(huì)は真のサッカー文化を持ち、大衆(zhòng)がサッカーを好み、受け入れ、愛しているのだ」と論じる一方、「それに比べて、中國(guó)には『勝利以外は認(rèn)めない』ファンばかりだ。チームが負(fù)けたら、選手やコーチたちはまるで罰を受けて當(dāng)然の大悪人のような扱いをされる。中國(guó)は日本と同じアジアサッカー連盟（AFC）所屬で、體格もほとんど差がないのに、両國(guó)の差は実際かなり開いている」と述べた。

秦氏は最後に「日本は経験を隠したりしていない上に、アジア全域のサッカーのレベルを一緒に引き上げてくれる望みさえあるというのに、なぜわれわれはまねできないのか。その答えは簡(jiǎn)単だ」とし、「日本の學(xué)生はサッカーに多くの時(shí)間を費(fèi)やすことができるが、中國(guó)の學(xué)生は勉強(qiáng)や進(jìn)學(xué)のプレッシャーでサッカーに時(shí)間を費(fèi)やすのが難しい。日本でサッカーをやりたければ、すぐに場(chǎng)所を見つけられるが、中國(guó)では『土地は金なり』で、すぐに不動(dòng)産取引の対象となり、ボールを蹴る場(chǎng)所を見つけるのは難しい」と指摘。また、「日本社會(huì)は多くの職業(yè)選択の機(jī)會(huì)と社會(huì)保障があり、たとえサッカーで身を立てることができなくても、大學(xué)には進(jìn)學(xué)できるし、大學(xué)サッカーで良い結(jié)果を出せればプロへの道も開くことができる。サッカーをしながら普通の仕事に就いても差別扱いはされない」とした上で、「中國(guó)社會(huì)は學(xué)歴の差が収入に大きく反映するため、セミプロの選手というのはありえない。プロの選手になるためには體育學(xué)校に進(jìn)學(xué)しなければならない。それは勉學(xué)とサッカーの二者択一を意味している。プロ選手として芽が出なければ、やり直す道はない。前途は狹くなる。子どもにそんな冒険をさせる親がどこにいるだろうか？」と論じた。（翻訳?編集/原邦之）