臺(tái)灣の蔡英文政権で副総統(tǒng)を務(wù)める頼清徳氏が18日、與黨?民進(jìn)黨の第17期黨主席（黨首）に就任した。頼氏は來年初めに予定されている次期総統(tǒng)選で、同黨の有力候補(bǔ)と目される。昨年11月の統(tǒng)一地方選での大敗した黨勢(shì)をいかに回復(fù)して政権維持につなげるか。その手腕が問われそうだ。

臺(tái)灣?中央通信社などによると、頼氏は米ハーバード大學(xué)にも留學(xué)した?jī)?nèi)科醫(yī)で、政界に転身後は立法議員（國(guó)會(huì)議員）、南部の臺(tái)南市長(zhǎng)を経て蔡政権の1期目では行政院長(zhǎng)（首相）を務(wù)めた。

2020年1月の総統(tǒng)選挙への立候補(bǔ)を表明したが、民進(jìn)黨の予備選挙で蔡氏に敗退。蔡氏が総統(tǒng)に再選後、副総統(tǒng)に起用されていた。親日派としても知られ、昨年7月に安倍晉三元首相が銃撃され、亡くなった際は弔問のため來日した。

民進(jìn)黨は昨年11月末の統(tǒng)一地方選で首長(zhǎng)ポストを7県市から5県市に減らし、前回18年の地方選を上回る大敗を喫した。これを受け、蔡氏は責(zé)任を取る形で兼務(wù)していた黨主席を辭任。15日の主席選で唯一立候補(bǔ)を?qū)盲背訾皮い款m氏が選出された。投票率は17．59％と低かったが、得票率は99．65％に達(dá)した。

18日の就任式典で頼氏は「最大限の努力で地域の平和と安定の現(xiàn)狀を維持していく」と強(qiáng)調(diào)。さらに「四つの堅(jiān)持」に言及し、自身が率いる民進(jìn)黨は（1）自由?民主主義の憲政體制（2）中華民國(guó)の主権と中華人民共和國(guó)は互いに隷屬しない（3）主権の侵犯、併呑を許容しない（4）中華民國(guó)臺(tái)灣の前途は臺(tái)灣の人々全體の意思に従う―を掲げた。

頼氏は民進(jìn)黨內(nèi)でも「臺(tái)灣獨(dú)立派」とされるが、臺(tái)灣の民意は現(xiàn)狀維持派が大半。昨年10月の世論調(diào)査では中臺(tái)関係の現(xiàn)狀維持を望む回答が86．3％に上った。

18日の記者會(huì)見で頼氏は「臺(tái)灣は実質(zhì)的に獨(dú)立した主権國(guó)家だ。改めて獨(dú)立を宣言する必要はない」と述べた。こうした発言は次期総統(tǒng)選をにらんで幅広い支持を目指す狙いともみられる。（編集/日向）