ドイツ?チューリンゲン州で26日、電気自動(dòng)車（EV）用電池製造で世界最大手の寧徳時(shí)代（本社?福建省寧徳市）が建設(shè)した同社初の海外工場(chǎng)が本格稼動(dòng)を始めた。寧徳時(shí)代で7年間にわたり働いてきたドイツ人であるマティアス?ツェントグラーフ歐州地區(qū)社長は、歐州には中國経済への依存を懸念する聲があることなどについて「緊張は一時(shí)的な雑音」と述べた。ドイツ?メディアのドイチェ?ベレが伝えた。

歐州の自動(dòng)車メーカーが中國製の電池を使うことは珍しくない。しかし、重量がある電池を遠(yuǎn)路はるばる運(yùn)ぶので、輸送コストが大きくなる問題があった。ドイツのチューリンゲンで製造された電池を使うことで、輸送コストは大幅に軽減される。

寧徳時(shí)代のチューリンゲンの工場(chǎng)での生産量は、2024年初頭に最大生産能力である年間3000萬個(gè)に到達(dá)する見通しだ。電気自動(dòng)車18萬5000臺(tái)から35萬臺(tái)の需要に対応できる個(gè)數(shù)という。寧徳時(shí)代は現(xiàn)在、生産能力をさらに70％引き上げる申請(qǐng)をしているという。

26日の正式操業(yè)開始式典で、チューリンゲンのボド?ラメロブ知事は同工場(chǎng)について「西歐ではこれまで見られなかった巨大規(guī)?！工仍u(píng)した。寧徳時(shí)代のマティアス?ツェントグラーフ歐州地區(qū)社長は、同工場(chǎng)の建設(shè)のために18億ユーロ（約2500億円）を投じたと説明。また、同社はハンガリーでさらに大きな工場(chǎng)を建設(shè)中で、將來はチューリンゲン工場(chǎng)と相補(bǔ)的関係を構(gòu)築すると説明した。

BMWなど歐州の老舗自動(dòng)車メーカーもすでに、寧徳時(shí)代製の電池を使っている。自動(dòng)車メーカー側(cè)は電池の自主生産を行う計(jì)畫だが、進(jìn)捗狀況は寧徳時(shí)代の動(dòng)きに比べて大きく遅れている。ドイツ自動(dòng)車工業(yè)會(huì)（VDA）は寧徳時(shí)代のチューリンゲン工場(chǎng)が自動(dòng)車用電池の本格的量産を始めることを歓迎し、歐州の政界に向けて、このような工場(chǎng)をドイツだけでなく歐州全體に多く誘致するための環(huán)境整備を呼びかけた。

寧徳時(shí)代がチューリンゲンに工場(chǎng)用用地約70ヘクタールを確保したのは18年で、新型コロナウイルス感染癥の影響で、當(dāng)初予定よりも數(shù)カ月遅れて22年秋に小規(guī)模な試験操業(yè)を開始した。

ツェントグラーフ社長は、試験操業(yè)期間には同工場(chǎng)には約800人の従業(yè)員がいたが、うち約400人が中國人だったと説明した。生産力の増強(qiáng)に伴い、同工場(chǎng)はさらに2000人近くを採用する見通しで、今後に採用する従業(yè)員は主にドイツ現(xiàn)地で募集するという。ただし、従業(yè)員中の現(xiàn)地採用者の比率について、ドイツ連邦政府やチューリンゲン州政府から要求は受けていないという。

ドイツ?メディアは最近になり、チューリンゲンの地元警察や稅関が1月中旬、250人以上を出動(dòng)させて寧徳時(shí)代の工場(chǎng)を捜査したところ、同工場(chǎng)には不法雇用、不法滯在、ビザの偽造の問題が存在する疑いがあると分かったと報(bào)じた。しかし地元警察も最終的には、同工場(chǎng)に関連して重大な問題は存在せず、外國人管理法に対する違反があっただけと判斷した。

ツェントグラーフ社長は、22年10月に一部従業(yè)員の在留ビザの期限が切れていたことを確認(rèn)したことは事実だが、その後は再発防止に取り組んできたと説明した。

歐州では、中國経済への依存度を低下させるべきとの主張もある。ツェントグラーフ社長は、寧徳時(shí)代は、ドイツでの工場(chǎng)建設(shè)でサプライヤーにも顧客にも多様性をもたらすことを追求していると説明。さらに、取り引き先はドイツの業(yè)者でも、中國の業(yè)者でも、その他の國の業(yè)者であってもよいと主張した。

ツェントグラーフ社長はまた、中國の船會(huì)社である中遠(yuǎn)が最近になり、ドイツのハンブルグ港に出資したことで、多くの人が「これはやるべきこと、これはやってはならないこと」と細(xì)かく発言するようになったと指摘し、現(xiàn)実世界はすべてが自分の思い通りになるものではないとして、「われわれのような中國企業(yè)も、一晩で撤退したり、一晩で全てを手に入れたりはできない」と論じ、さらにEVは大きな時(shí)代の流れのなかで、優(yōu)秀な電池を必要としていると述べ、生産力と研究開発が寧徳時(shí)代の強(qiáng)みと主張した。

ツェントグラーフ社長は、中國と西側(cè)の緊張は「一時(shí)の雑音」に過ぎず、現(xiàn)在はすでに、多くの緊張緩和の兆しが出現(xiàn)していると説明。さらに「私どもは企業(yè)として頑張っていきます。部下にはいつも『自分の仕事を立派にやり遂げろ。われわれはここで電池を生産するのだ』と言っています」と述べた。また、政治的なことに大きな精力を費(fèi)やしたくはないという。

チューリンゲン州のヴォルフガング?ティーフェンゼー経済相は26日の正式操業(yè)開始式典で、寧徳時(shí)代の新工場(chǎng)について「全く新しい方式による歐州と中國の協(xié)力」と述べた。チューリンゲン州は同工場(chǎng)の近くに電池技術(shù)開発センターを設(shè)立して、工場(chǎng)側(cè)と科學(xué)研究での協(xié)力を行うという。（翻訳?編集/如月隼人）