1925年に正式に創(chuàng)立され、すでに約100年の歴史を誇る故宮博物院がこのほど、分館の建設(shè)を本格的に始動(dòng)し始めた。中央テレビニュースが伝えた。

プロジェクト立ち上げから約10年かけて準(zhǔn)備が進(jìn)められていた故宮博物院の分館?北院區(qū)の建設(shè)がこのほど正式に始まった。建設(shè)地は北京の北西郊外の海淀區(qū)北西旺鎮(zhèn)西玉河村だ。南側(cè)には川が流れ、北側(cè)には山が連なり、敷地面積は11．56ヘクタール、建築面積は10．2萬(wàn)平方メートルとなっている。故宮博物院からは約30キロ、車で1時(shí)間ほどの距離となっている。

故宮博物院は中國(guó)最大規(guī)模の古代建築群であるほか、世界に現(xiàn)存している最大規(guī)模で、保存狀態(tài)が最も優(yōu)れた木造宮殿群でもある。その敷地面積は72萬(wàn)平方メートルで、大小の宮殿が約70、部屋數(shù)は約9000室にものぼる。これほど大規(guī)模であるにもかかわらず、なぜ分館を設(shè)置する必要があるのだろうか？

故宮博物院の黨委員會(huì)書記を務(wù)める都海江（ドゥ?ハイジアン）副院長(zhǎng)は、「故宮本院で毎年展示される文化財(cái)は1萬(wàn)點(diǎn)に満たないが、北院區(qū)が完成すれば、その數(shù)を2萬(wàn)～3萬(wàn)點(diǎn)にまで増やすことができる」と説明する。

現(xiàn)時(shí)點(diǎn)で、故宮博物院で保存されている文化財(cái)は186萬(wàn)3404點(diǎn)で、故宮北院が完成すれば、展示環(huán)境が根本的に改善され、その能力が拡張されることになる。

都副院長(zhǎng)は、「これまで、展示環(huán)境や條件が整わず、故宮で展示することができなかった文化財(cái)がたくさんある。近代的な博物館を建設(shè)して、180萬(wàn)點(diǎn)以上に上る文化財(cái)を展示できるようにしなければならない。新博物館が完成すれば、12ホールが設(shè)置され、展示ホールの面積は合わせて3萬(wàn)5000平方メートルに達(dá)するだろう」とする。

故宮博物院の場(chǎng)合、建築物そのものが文化財(cái)でもある。しかし、宮殿は博物館とは異なり、展示ホールとすることはできないスペースが多い。そのため、これまでは相當(dāng)數(shù)の文化財(cái)は一般公開する機(jī)會(huì)がほとんど無(wú)かった。

また都副院長(zhǎng)によると、北院區(qū)が建設(shè)されると、本院の古代建築や見學(xué)者、移動(dòng)が可能な文化財(cái)などの安全をめぐる問(wèn)題を解決することができると期待されている。

故宮は中國(guó)にとって第一陣の世界文化遺産で、すでに603年の歴史を誇る?，F(xiàn)時(shí)點(diǎn)で、一般公開されている面積は全體の75％を占めている。故宮北院が完成すれば、宮內(nèi)で業(yè)務(wù)や文化財(cái)の保存のために使われている古代建築のスペースを最大限明け渡すことも可能にする。

また、気溫や濕度、光といった環(huán)境に対する要求が高く、防蟲や蟲食い防止、酸化防止といった措置を講じなければならない文化財(cái)や特殊な気體の中に保存しておく必要のある文化財(cái)の多くに、新設(shè)する故宮北院がより適切な保存環(huán)境を提供できるようになる。

故宮北院の建設(shè)は現(xiàn)在、急ピッチで進(jìn)められており、故宮博物院が創(chuàng)立100周年を迎える2025年の完成を目指す。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?編集/KN）