中國の大學教授がSNS上で主張した臺灣への攻撃をめぐり、臺灣メディアのETtodayは中國のネットユーザーが多くの批判を寄せたことを伝えた。この動きに臺灣のネットユーザーから感謝の聲が上がったという。

自身の中國版ツイッター?微博（ウェイボー）で臺灣攻撃を主張したのは、中國政法大學の楊帆（ヤン?ファン）教授だ。楊教授は1月30日、「臺灣統(tǒng)一は內(nèi)政問題であり、國家間の戦爭問題ではない。ロシア?ウクライナ戦爭とは異なる」との文章を投稿した。

文章は「長年議論してきた『向こうが獨立しないならわれわれは攻撃しない』は平和統(tǒng)一を勝ち取ることが前提で、今はそれほどの意味を持たない。臺灣はあいまいな概念を次々と掲げてわれわれが先に手を出すよう刺激してくるだろう。向こうが先に『獨立』するのを待つ必要はない」と訴え、「2025～28年に統(tǒng)一戦爭が起こる可能性が最も高い。28年は解放軍建軍100周年であり、贈り物が必要だ」と指摘。また、「本當に統(tǒng)一を?qū)g現(xiàn)するなら『準備ができていない』といつまでも言う必要はない」などと述べ、局地的な戦爭の開始に言及した。

ETtodayの6日付記事によると、この投稿には「あなたの家からは誰が戦爭に行くの？」「贈り物のために戦爭をするのか？。內(nèi)政問題ならなおのこと戦爭という大きな代償を伴う方法を用いるべきではない」「代償を考慮しない統(tǒng)一の意味は何？」といったコメントが相次ぎ、臺灣のネットユーザーからは「正常なコメントがこんなにたくさん。ありがとう。両岸のどちらの人々も幸せな生活を送りますように」との聲が上がった。これに対し、中國のあるネットユーザーは「戦爭を訴えるのはごく少數(shù)の人。中國であれ臺灣であれ、庶民は戦爭を望んでいない」と応じたそうだ。

ETtodayは、こうした聲が上がった後の今月3日の投稿で、楊教授が「國民黨が24年の選挙で勝利した後、平和統(tǒng)一について話をしなければ中國は軍事封鎖を行うべきだ」との考えを示したと指摘。これにも中國の多くのネットユーザーが、「戦場に行く必要のない人はこんなに気楽に語るのか」「負けてその結(jié)果に耐えることになるのは誰？。空腹を抱える時代に戻るのか？」などの聲を寄せたと伝えている。（翻訳?編集/野谷）