日本と中國の國産旅客機(jī)の明暗がくっきり分かれた。三菱重工業(yè)は７日、國産初のジェット旅客機(jī)「スペースジェット」（SJ、舊MRJ）の開発を中止すると発表した。SJのライバルと目された中國の「ARJ21」は2016年に商業(yè)運(yùn)航を開始。昨年末には初の海外進(jìn)出としてインドネシアの航空會社に引き渡された。

SJの開発は三菱重工などが1960年代に手掛けたプロペラ旅客機(jī)「YS11」以來、半世紀(jì)ぶりのプロジェクトだった。同社は子會社の三菱航空機(jī)を設(shè)立して2008年から本格的な開発に著手。経済産業(yè)省からの支援を受け、15年11月に名古屋空港で初飛行に成功したが、その後、設(shè)計(jì)変更などのトラブルが相次ぎ、航空會社への機(jī)體納入も6回にわたり延期されるなどした。

コロナ禍などを受け、20年10月には開発の中斷を公表。三菱重工は開発中止の理由について、小型ジェット機(jī)の市場規(guī)模が見通しにくいことや、脫炭素化に向けた電動化への対応が必要な點(diǎn)などを挙げた。開発が長期化したことで、技術(shù)面の競爭力が低下したことも影響したという?！溉栅瓮瑗弗Д氓取工蜉Sに航空産業(yè)を育成する官民の構(gòu)想は頓挫した形だ。

現(xiàn)時(shí)點(diǎn)でSJはANAホールディングスや日本航空などから計(jì)267機(jī)を受注している。三菱重工の泉沢清次社長は記者會見で発注した航空會社に対しては「納入できず申し訳ない」と言及。補(bǔ)償など航空各社への対応に関しては「個(gè)別の內(nèi)容は差し控える」として態(tài)度を明らかにしなかった。三菱航空機(jī)は清算する方針だ。

一方、中國商用飛機(jī)有限公司（COMAC）が獨(dú)自に開発したARJ12は、SJと同じような短?中距離向けジェット機(jī)。08年11月に試験飛行を行い、14年12月、中國民用航空局 (CAAC) から型式証明を取得した。

中國國際放送局（CGTN）によると、ARJ12は昨年12月、インドネシア?トランスヌサ航空に正式に納入された。機(jī)體は全席エコノミークラス仕様で座席數(shù)は95席。航続距離が2225～3700キロ。機(jī)體にはインドネシア國旗とトランスヌサ航空のロゴが描かれている。

さらにCOMACが開発したARJ12より一回り大きい「C919」の第1號機(jī)が昨年12月9日に國有航空大手の中國東方航空に引き渡され、CAACの華東管理局が（1號機(jī)の）國籍登録証、耐空証明書、無線免許を交付した。同月26日には上海虹橋國際空港から、北京首都國際空港や西安、?？?、青島、武漢、南昌、済南にある空港の間で検証飛行を始めた。

C919は23年春からの商用運(yùn)航を目指しており、22年末現(xiàn)在、中國國際航空、中國東方航空、中國南方航空など中國內(nèi)外の航空會社のほか、同じく中國內(nèi)外の航空機(jī)リース會社を含む32社から計(jì)1035機(jī)を受注しているという。（編集/日向）