2023年2月15日、香港01は中國(guó)で消費(fèi)の回復(fù)が思わしくない原因について考察する記事を掲載した。

記事は、先月末の春節(jié)では中國(guó)の消費(fèi)市場(chǎng)が回復(fù)の兆しを見(jiàn)せたものの、期待されていた「リベンジ性」からはなおも大きな隔たりがあったと評(píng)するとともに、中國(guó)の中央銀行?中國(guó)人民銀行が発表したデータで、昨年の中國(guó)本土住民の預(yù)金総額が17兆8400億元（約350兆円）と前年から7兆9000億元（約150兆円）も増加し、今年1月にはさらに預(yù)金増加ペースが加速していることが明らかになったと紹介した。

さらに、特筆すべき點(diǎn)として、本來(lái)活発な消費(fèi)が期待される若い世代の貯蓄志向が高まっていることを指摘。ある報(bào)告では、貯金の習(xí)慣があると答えた人の割合が1990?94年生まれで41．7％、95?99年生まれで40．6％と40歳以下の層において1位、2位との高さとなったことを伝えた。

その上で、消費(fèi)の回復(fù)が思わしくなく、貯蓄志向が高まっている要因について一部の社會(huì)心理學(xué)者が「激しい競(jìng)爭(zhēng)の圧力にさらされる中で、中國(guó)も日本のような低欲望社會(huì)に入った」との見(jiàn)方を示していると紹介しつつ、「この認(rèn)識(shí)に完全に同意することはできない」との姿勢(shì)を示した。

そして、結(jié)局のところ、中國(guó)か日本かに関係なく、そしてどんな家庭環(huán)境や個(gè)人の境遇であるかにも関係なく、消費(fèi)の意欲を左右する根本は將來(lái)の経済の収入の見(jiàn)通しが明るいかどうかだとし、経済や個(gè)人の収入に明るい未來(lái)が見(jiàn)いだせない狀況では、供給側(cè)の改革をどんなにうまくやっても、企業(yè)がどんなに素晴らしい製品を作っても、人々の消費(fèi)意欲をかき立てることは難しいと論じている。

記事は、先行きの不透明な現(xiàn)狀から消費(fèi)を回復(fù)させる手段について、金融緩和による消費(fèi)の刺激を継続するとともに、経済建設(shè)中心の方針に回帰し、各種手法によって経済をできる限り早く上向かせて市場(chǎng)のキャッシュフローを活発化させ、人々の経済全體に対する信頼を取り戻すこと、そして一般市民の収入を増やし、一般の家庭や個(gè)人が國(guó)の経済成長(zhǎng)からより多くの果実を得られるようにすることだとした。

また、中國(guó)の経済成長(zhǎng)はこれまで長(zhǎng)きにわたり投資主導(dǎo)で、政府の収入を増やすことで実現(xiàn)してきたものであり、一般市民の収入が國(guó)民全體の収入に占める割合は著しく低い狀態(tài)が続いてきたと指摘。市民の収入を増やし、それを消費(fèi)に転化するためには、政府、企業(yè)、個(gè)人の三者の収入分配比率を見(jiàn)直し、特に政府の収入比率を下げて市民の収入比率を上げることが肝要であるとし、「市民の可処分所得が大幅に増えれば、中國(guó)社會(huì)の消費(fèi)意欲も高まり、社會(huì)の焦燥感も薄まって、國(guó)民の幸福も顕著に高まるだろう」と結(jié)んだ。（翻訳?編集/川尻）