最近、中國では多くの人が「あの外國からの貿(mào)易の注文はどこに消えたのか」を話題にしている?！竾鴥?nèi)消費(fèi)者や経済の國內(nèi)循環(huán)で（中國経済を）救えるのか」などの話題も出る。いずれも、厳しい狀況に置かれていることを物語るものだ。春節(jié)期間の狀況も輸出の不振を反映していると貿(mào)易関係者は言う。

上海の貿(mào)易會(huì)社の関係者に話を聞くと、春節(jié)期はかつて、海外から注文が殺到した時(shí)期だった。多くの企業(yè)は受注をこなすために、賃金を引き上げて労働者を確保した。しかし、2022年には狀況が一変した。多くの工場が春節(jié)期の休業(yè)を早めに始めた。しかし、労働者のほとんどが休みを取らずに出勤したがった?！笐丹婴筏盲俊工椁馈?/p>

結(jié)果を出せていない輸出のための「受注防衛(wèi)戦」

中國では多くの地方政府が、厳しい行動(dòng)制限を伴う「ゼロコロナ」政策が続いている時(shí)期からすでに、地元経済を維持するために、チャーター便を手配して、企業(yè)代表者が參加するビジネスイベントを海外で多く開催するようになっていた?！甘茏ⅳ蚝韦趣_?！工工毪郡幛卧嚖撙坤盲?。

中國企業(yè)にとって新たな顧客を得ることは容易ではなく、急務(wù)は自らが海外で開催される展示會(huì)などに參加して、古い顧客との関係を維持することという。米中関係は悪化しているので、中國による「売り込みイベント」は主に歐州と日本で行われている?！弗讥恁偿恁省拐撙灀Qされたことで「売り込みイベント」はさらに活発になり、日本でもしきりに開催されるようになった。

中國メディアによると、例えば、湖北省武漢市政府が取りまとめた訪日代表団は12日から5日間にわたって東京、大阪、名古屋、奈良、神戸などを回って投資交流會(huì)を開催し、三菱商事やイオンなど40社を訪問した。

15日には、山東省の青島市政府商務(wù)局と日中経済協(xié)會(huì)が東京都內(nèi)で企業(yè)交流協(xié)議會(huì)を開催した。目的は青島の企業(yè)が日本側(cè)から受注を獲得することや、新たな取り引き相手を得ることだった。

日本でビジネスを展開している中國人のビジネスマンによると、コロナへの対応を余儀なくされた3年間において國際情勢(shì)は大きく変化し、また日本では中國に関連するビジネスマインドが急速に冷え込んだ。中國の「売り込みイベント」の參加者は在日中國人が多く、効果は限定的という。

中國メディアは「受注防衛(wèi)戦」の厳しさを説明するが、基本的には取り組みが始まったことを大きく報(bào)じるだけで、結(jié)果は紹介しない。ある在日中國人ビジネスマンは、結(jié)果を出せていないことが背景にあると考えるのが自然だとの見方を示した。

中國の「輸出不振」の原因は歐米の景気後退だけではない

外國からの受注の減少の原因についての公式の説明は「歐米では自らの経済上の原因で消費(fèi)需要が減退している」だ。しかしスイス在住で貿(mào)易業(yè)を手掛ける中國人実業(yè)家によると、事はそう単純でない。歐米の景気後退が一因であることは確かだが、このような全方位的な減少はあまりに唐突だ。さらに、ある分野は比較的ましだが、アパレル加工業(yè)のような全滅狀態(tài)に近い分野もある。つまり、歐米側(cè)の景気の後退だけなく、輸出する側(cè)に逆境にやや強(qiáng)い産業(yè)と極端に弱い産業(yè)が存在すると考えねばならない。

また、詳しく調(diào)べてみれば、歐米の需要全體が減っていること以外に、注文が流出していることが分かる。歐米の顧客は商品を求めなくなったのではなく、中國に注文しなくなったのだ。

例えば、中國はフィットネス機(jī)器分野における絶対的な王者に登りつめた。生産規(guī)模はすでに世界のフィットネス機(jī)器生産量の7割以上を占めるようになった。しかし、この分野は參入の敷居が低いため、受注が流出しやすい。健康器具への需要は急増しているが、取引相手の多くは過去3年內(nèi)に中國企業(yè)との関係を斷った。

2021年からは、臺(tái)灣系のフィットネス機(jī)器メーカーが大陸から次々に撤退し、生産ラインをメキシコに移した。彼らは1年余りをかけて生産規(guī)模を拡大させて大陸メーカーの受注に急速に食い込んだ。メキシコは生産環(huán)境が劣るが、人件費(fèi)の低さに加えて物流や関稅関連も低コストだ。その結(jié)果、大陸の製品は今年になり、競爭力を大きく失った。こうした狀況はますますエスカレートしている。

さらに、米中の貿(mào)易戦爭という要因により、多くの海外業(yè)者が、価格が多少高かったり、いろいろな欠點(diǎn)があっても、可能な限り中國製以外の代替品を選ぶ傾向が顕著になった。

政府の提唱も「笛吹けど企業(yè)家踴らず」になる恐れ

繊維製品や靴製品については、これまで多くの海外ブランド品が中國で生産されてきたが、中國から撤退する動(dòng)きが本格化した。その分、中國からの輸出額は減少した。

中國ブランドの製品は生産コストが急上昇したために、ベトナムやインド、メキシコなどでは優(yōu)位性が失われつつある。一方で、中國當(dāng)局はしばらく前から加工業(yè)のモデルチェンジと質(zhì)の向上を奨勵(lì)している。たしかに「労働力集約型」から「先進(jìn)技術(shù)集約型」に移行すれば、他國の企業(yè)への「注文先の変更」は食い止められるだろう。

実際に、技術(shù)開発への注力を継続することで、すでに成果を出している中國企業(yè)も存在する。しかしスイス在住で貿(mào)易業(yè)を手掛ける中國人実業(yè)家は、多くの中國企業(yè)には製品の研究開発の実績が不足しており、自主ブランド樹立の意識(shí)も乏しいと指摘した。注文の減少という現(xiàn)実に直面して、多くの企業(yè)経営者は廃業(yè)を考慮するか、あるいは情勢(shì)が好転することを受け身の姿勢(shì)で待ちながら経営を続けているという。

モデルチェンジや質(zhì)の向上には長期的な投資が必要だ。効果はなかなか見えてこない。決して平坦な道ではなく、さまざまな試練に満ちている。労働者の生計(jì)を維持するためにライバルを打ち破るべく奮闘すべきか、それとも撤退して手っ取り早く収入を得られる他の方法を探すべきか、あるいは蓄積した富を使って人生を楽しむべきなのか。これは2023年に中國の企業(yè)家が直面せねばならない選択だ。

■筆者プロフィール：如月隼人

1958年生まれ、東京出身。東京大學(xué)教養(yǎng)學(xué)部基礎(chǔ)科學(xué)科卒。日本では數(shù)學(xué)とその他の科學(xué)分野を勉強(qiáng)し、その後は北京に留學(xué)して民族音楽理論を?qū)煿?。日本に戻ってからは食べるために編集記者を稼業(yè)とするようになり、ついのめりこむ。毎日せっせとインターネットで記事を発表する?！钢袊慰諝荨工蛘i者の皆様に感じていただきたいとの想いで、「爆発」、「それっ」などのシリーズ記事を執(zhí)筆。中國については嫌悪でも惑溺でもなく、「言いたいことを言っておくのが自分にとっても相手にとっても結(jié)局は得」が信條。硬軟取り混ぜて幅広く情報(bào)を発信。

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