2023年2月19日、韓國?中央日報(bào)は「ソウル大學(xué)生命科學(xué)部が70～80年かけて集めた動物標(biāo)本數(shù)百點(diǎn)が、全てカビのため廃棄されていたことが分かった」と伝えた。

同部のイム?ヨンウン教授によるこの件を扱った論文「標(biāo)本室真菌大災(zāi)害：數(shù)多くの動物の痕跡を消したわずか1週間」が昨年12月に微生物學(xué)會誌に掲載された。それによると、標(biāo)本は07年に同大學(xué)自然科學(xué)部の地下室に移され、擔(dān)當(dāng)教授が管理を行っていた。21年2月にこの教授が引退すると研究員もいなくなり、溫度調(diào)節(jié)器の異常に気付く者が誰もいなくなった。室溫23度、濕度約20％を維持していたはずの標(biāo)本室は、同年8月10日の発見當(dāng)時、室溫30度、濕度70％以上という狀態(tài)で、カビだらけだったという。

イム教授は電話取材に対し「標(biāo)本室のドアを開けるとひどくカビ臭かった。大型の剝製やプラスチックの瓶が全て黒や白のカビに覆われていた。濕度が高くじめじめしていた」と、當(dāng)時の様子を説明した。

この標(biāo)本室にはソウル大學(xué)生命科學(xué)部が70～80年かけて集めた剝製などの動物標(biāo)本數(shù)百點(diǎn)が保管されていた。研究価値の高い天然記念物のトキなど、絶滅危懼種の剝製もあったという。記事は「絶滅危懼種の動物は、偶然に死體を発見しないかぎり新たな標(biāo)本を作ることは難しい」と指摘している。

目に見えるカビは除去することができるが、どこまで浸透しているか分からないため、大學(xué)は全ての標(biāo)本を処分したという。関係者は「標(biāo)本室全體がカビに覆われていたので、全數(shù)廃棄はやむをえないとの判斷だった」としている。イム教授は「動物標(biāo)本は重要な記録資料であり、今後、朝鮮半島における生物主権の証拠として使用できるものだった。標(biāo)本のDNAが今度、活用できたかもしれない?？指oの化石は貴重に扱われるのに、標(biāo)本は重視されないことが殘念で論文を執(zhí)筆した」と話している。

この記事に、韓國のネットユーザーからは「ソウル大學(xué)でこんなことが起きるなんて、信じられない」「ソウル大學(xué)ですら自然科學(xué)を放棄したのか。金にならないことはする必要ないってことか（笑）」「韓國の最高學(xué)府がこんな基本的な管理もできないとは、恥ずかしい」「業(yè)務(wù)の引き継ぎもまともに行われなかったのか」「國家的財(cái)産なのに、ろくに管理もできないなんて。誰かが責(zé)任を負(fù)うべきだ」「みっともなく情けない。擔(dān)當(dāng)教授の引退が言い訳になるだろうか。溫度濕度に問題があれば警報(bào)が鳴るようにでもすべきでは？」「6カ月近く誰も立ち入らなかったというのも不思議な話だ」「これが韓國の生命科學(xué)部の現(xiàn)実だ」など、あきれ聲のコメントが殺到している。（翻訳?編集/麻江）