中國(guó)汽車工業(yè)協(xié)會(huì)によれば、2023年1月の自動(dòng)車販売臺(tái)數(shù)は164萬(wàn)9000臺(tái)で、前年同月比35．0％減の大幅ダウンに終わった。うち新エネルギー車（EV車、燃料電池車、PHEV）は6．3％減の40萬(wàn)8000臺(tái)だった。春節(jié)休暇が早まった影響が大きく、正確な実態(tài)は1～2月トータルで考える必要がある。しかし、個(gè)々の數(shù)字を見ると、示唆に富むものばかりだ。その中から、いくつか具體的な車種を取り上げ、業(yè)界を展望してみよう。

■新エネルギー車…1月の販売ランキング

2022年12月31日、新エネルギー車の補(bǔ)助金制度が終了した。それに伴い、2023年の市場(chǎng)は波亂の幕開けとなった。1月の企業(yè)別の販売臺(tái)數(shù)は下記の通り。

BYD…15萬(wàn)4200臺(tái)、68．1％増

テスラ…6萬(wàn)6051臺(tái)、10．3％増

理想汽車…1萬(wàn)5141臺(tái)、23．6％増

埃安…1萬(wàn)0206臺(tái)、36．3％減

蔚來(lái)汽車…8506臺(tái)、11．9％減

哪吒汽車…6016臺(tái)、45．4％減

小鵬汽車…5218臺(tái)、59．6％減

AITO（問界）…4490臺(tái)、445．6％増

上位3社とファーウェイ系A(chǔ)ITOが數(shù)字を伸ばし、広州汽車系の埃安と理想以外は全滅だ。

車種別ランキングは、

宋（BYD）…4萬(wàn)9709臺(tái)、139．9％増

海豚（BYD）…1萬(wàn)7582臺(tái)、65．8％増

宏光MINI（上汽通用）…1萬(wàn)6416臺(tái)、38．5％減

元PLUS（BYD）…1萬(wàn)4342臺(tái)、617．1％増

秦（BYD）…1萬(wàn)4185臺(tái)、46．6％減

Model Y（テスラ）…1萬(wàn)4185臺(tái)、13．3％減

Model 3（テスラ）…1萬(wàn)2659臺(tái)、323．7％増

漢（BYD）…1萬(wàn)1728臺(tái)、8．3％減

唐（BYD）…8542臺(tái)、3．4％減

理想L9（理想汽車）…7996臺(tái)、前年実績(jī)なし

BYDがトップ10のうち6車種を占め、他社を圧している。

■BYD…ボリュームゾーン商品「宋」「海豚」

日本進(jìn)出で話題となったBYDだが、中國(guó)市場(chǎng)でも勢(shì)いは止まらない。BYDは1995年に電池企業(yè)としてスタートし、自動(dòng)車分野に進(jìn)出したのは2003年だ。それから19年、2022年には中國(guó)最大の自動(dòng)車メーカーに上り詰めた。同年の新エネルギー車の販売臺(tái)數(shù)は前年比208.6％増の186萬(wàn)3494臺(tái)。うち純EV車は前年比184．0％増の91萬(wàn)1140臺(tái)、ハイブリッド車は同246．7％増の94萬(wàn)6239臺(tái)だった。まだハイブリッド車の方が多く、伸び率も高いことには留意しておきたい。ハイブリッド車の代表が「宋」、純EV車の代表が「海豚」だ。

宋…2015年発売のコンパクトSUV。ガソリン車を含む全SUV車カテゴリーの中でもトップ。1．5Lエンジンプラス2モーターのプラグインハイブリッドで、電池のみでの航続距離は70キロメートル。価格は6萬(wàn)9800～14萬(wàn)9800元（約136萬(wàn)～292萬(wàn)円）。サイズは4565/1830/1703mm、ホイールベース2660㎜。サイズ、性能、価格のバランスがよく、買いやすい。

海豚…2021年8月発売、新世代のEV車シャシー、eプラットフォーム3．0を採(cǎi)用した最初のEV車。車型は小型ミニバン。価格は11萬(wàn)6800～13萬(wàn)6800元（約228萬(wàn)～267萬(wàn)円）。快速充電30分、航続距離420キロ、4125/1770/1570mm。ホイールベース2770㎜。

BYDは、ボリュームゾーンをがっちり抑え、臺(tái)數(shù)を稼いでいた。さらに、日本に投入したATTO3（440萬(wàn)円）などの中高級(jí)ゾーンも充実の一途で、現(xiàn)狀唯一のフルラインメーカーだ。新エネルギー車ナンバーワンの座は當(dāng)面揺るぎそうにない。

■理想汽車…理想の高級(jí)車を追求

理想汽車は2015年7月に北京で李想氏により設(shè)立された。1981年生まれの「80後」ながら、すでにIT情報(bào)サービス「泡泡網(wǎng)」や自動(dòng)車メディア「汽車之家」を創(chuàng)業(yè)した有名アントレプレナーだ。本社は北京、自社工場(chǎng)は北京と江蘇省?常州。2018年10月に初モデルの高級(jí)SUV「理想ONE」を34萬(wàn)9800元（約683萬(wàn)円）で発表し、翌年12月に納品を開始した。2020年7月に米國(guó)ナスダック市場(chǎng)に上場(chǎng)。2022年4月に理想ONEが累計(jì)販売5萬(wàn)臺(tái)突破。2022年6月に理想L9、同年9月に理想L7、L8を発表した。いずれも高級(jí)車だ。

理想L9…理想のフラッグシップモデル、フルサイズの高級(jí)SUV。価格は45萬(wàn)9800元（約898萬(wàn)円）。5218/1998/1800mm、ホイールベース3105㎜。自社開発のシャシーとインテリジェント駆動(dòng)システムを採(cǎi)用し、EV車の乗車體験を異次元レベルに引き上げた。

900萬(wàn)円もするL9だが、1カ月で8000臺(tái)も販売する大成功を収めた。高級(jí)ゾーンをテリトリーと定めた理想の理想に一歩近付いた。

■外國(guó)勢(shì)…テスラ、トヨタの値下げ戦略

外國(guó)勢(shì)では値下げが相次いでいる。

テスラは、昨秋から値下げを繰り返し、現(xiàn)在Model Yは26萬(wàn)1900～36萬(wàn)1900元（約511萬(wàn)～707萬(wàn)円）、Model 3は22萬(wàn)9900～32萬(wàn)9900元（約449萬(wàn)～644萬(wàn)円）となった。この20萬(wàn)～30萬(wàn)元ゾーンではトップを死守するつもりだろう。

トヨタの電動(dòng)SUV、bZ4Xは19萬(wàn)9800～28萬(wàn)7800元（約390萬(wàn)～562萬(wàn)円）、テスラのやや下のポジショニングで登場(chǎng)した。4690/1860/1650mm、ホイールベース2850㎜。航続距離400～615キロ。初めてe-TNGAを採(cǎi)用した重要な戦略車で、生産、販売とも従來(lái)からの合弁企業(yè)「広汽豊田」と「一汽豊田」が行う。昨年10月に販売をスタートし、22年11月～23年1月の3カ月の売上実績(jī)は広汽が2391臺(tái)、一汽が1446臺(tái)の計(jì)3837臺(tái)と芳しくない。

そのため2月上旬、広汽豊田はタイムセールの実施を発表した。期間限定で3萬(wàn)元の値引き、2年間無(wú)利子ローンの提供、10萬(wàn)、20萬(wàn)キロ段階の電池品質(zhì)保証、最大8000元の電池交換補(bǔ)助金などの內(nèi)容だ。

テスラは攻めている印象だが、トヨタは不振により値下げに追い込まれたように見える。bZ4Xはイメージ的にも技術(shù)的にもアピール不足感が強(qiáng)い。BYDとトヨタの提攜関係にも影響を與えるかもしれない。いずれにせよ、新エネルギー車の成長(zhǎng)は低下しており、なりふり構(gòu)わぬ販売競(jìng)爭(zhēng)が予想される。1年後の市場(chǎng)シェアは誰(shuí)の予想とも異なるものになるだろう。

■筆者プロフィール：高野悠介

1956年生まれ、早稲田大學(xué)教育學(xué)部卒。ユニー株（現(xiàn)パンパシフィック）青島事務(wù)所長(zhǎng)、上海事務(wù)所長(zhǎng)を歴任、中國(guó)貿(mào)易の経験は四半世紀(jì)以上?，F(xiàn)在は中國(guó)人妻と愛知県駐在。最先端のOMO、共同購(gòu)入、ライブEコマースなど、中國(guó)最新のB2Cビジネスと中國(guó)人家族について、ディ－プな情報(bào)を提供。著書：2001年「繊維王國(guó)上?！箹|京図書出版會(huì)、2004年「新?繊維王國(guó)青島」東京図書出版會(huì)、2007年「中國(guó)の人々の中で」新風(fēng)舎、2014年「中國(guó)の一族の中で」Amazon Kindle。